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北九州記念・G3」(21日、小倉)
6月19日の阪神競馬で装鞍中に馬に踏まれ、右足の薬指を骨折した
酒井学騎手(42)=栗東・フリー。術後の経過も良好で、2カ月ぶりにターフへ復帰する。「不思議ですけど、
バランスが変わったのか、今の方が騎乗していてしっくりとくるんです」と思わぬ“ケガの功名”を説明し、「体は万全です」と胸を張った。
負傷した翌週に行われた
CBC賞。騎乗予定だった
アネゴハダは松葉づえ姿で応援することになったが、コンビの縁は途切れていなかった。
北九州記念で再び依頼をもらい、「3着だったし、そのまま(藤懸)
タカシでも不思議じゃないのに声を掛けてもらって。復帰週にチャンスを与えてくださって、オーナー、先生に感謝したいですね」と喜んだ。
コンビを組んだフィリーズRで3着と持ち味は把握している。「ためをつくるところがある方がはじける。このタイミングでチャンスのある馬に乗せてもらえるので頑張らないと」。賞金順位18番目で出走がかなった強運を追い風に、最高の結果を演出する。(井上達也)
提供:デイリースポーツ