21日に札幌競馬場で行われる
札幌記念(3歳上・GII・芝2000m)について、枠順データから検証していく。
過去10年、枠別では最多となる6回の馬券絡みが3枠、その後に5回の1枠、4回の4枠と6枠が続いている。
参考までに枠順による成績を比較すると下記の通り。
【1枠】4-0-1-8/13 単勝回収率257% 複勝回収率93%
【2枠】0-2-0-12/14 単勝回収率0% 複勝回収率97%
【3枠】0-3-3-11/17 単勝回収率0% 複勝回収率101%
【4枠】1-2-1-15/19 単勝回収率65% 複勝回収率69%
【5枠】1-0-2-17/20 単勝回収率18% 複勝回収率27%
【6枠】1-1-2-16/20 単勝回収率55% 複勝回収率64%
【7枠】2-1-0-17/20 単勝回収率103% 複勝回収率57%
【8枠】1-1-1-17/20 単勝回収率19% 複勝回収率24%
着別度数からは明確に不利な枠は見当たらないが、1枠の好走率が目を引く。勝率・連対率・複勝率・単勝回収率ともにトップの好成績を残しているが、レース中の位置取りに着目すると面白い傾向が浮かび上がった。
【4角4番手以内】0-0-0-4/4
【4角5番手以降】4-0-1-1/6
※2021年の
ステイフーリッシュは競走中止、2013年は函館開催のため上記データからは除外
このデータを見れば一目瞭然だが、4コーナーでの位置取りで明暗がはっきりと分かれた。1枠の4度の馬券絡みは全て4角5番手以降の馬のもので、後方から脚を使う競馬をしていた。4角4番手以内の4頭も決して人気薄というわけではなく、2016年
ヌーヴォレコルトが2番人気4着、2015年
ラキシスが2番人気5着と上位人気馬でも馬券圏外に沈んでいることが分かる。
内枠の馬はその位置を活かして逃げや先手を取る方が有利という印象があるが、
札幌記念の1枠においては後方からの競馬の方が有利ということが明らかとなった。1枠に入った馬で後方からの競馬を選択しそうな馬は評価を上げてみたい。