ルーキーの
今村聖奈騎手(18)=栗東・寺島=が20日、小倉6R新馬戦(ダート1700メートル)で1番人気の
ヤマニンウルス(牡2歳、栗東・斉藤崇)に騎乗し、JRA27勝目を挙げた。これで地方の4勝と合わせて自身通算31勝に到達。念願のG1騎乗が可能となった。
聖奈は周囲からのプレッシャーを振り返りつつ「正直、余裕がなかったし、そっとしておいてほしい気持ちはありました」と本音を吐露。当面の目標をクリアしても、自分への厳しさは相変わらずで「デビューから半年以上が経ち、だいぶ慣れてきた中で、最近はやってはいけない妨害行為や接触行為をしてしまい…。今の現状では駄目だと思うし、勝ち急いでいる部分はあると思う。いつまでも地に足をつけて、今まで通り、やるべきことを変わらずにやっていきたいと思う」と気を引き締めた。
レースは、2番手追走から3角過ぎで早々と先頭に。その後も脚色が鈍ることなく、後続をグングンと引き離して大差勝ちを収めた。タイムはダート1700メートルの2歳レコード更新となる1分44秒3。斉藤崇師は「調教の動きも良かったですしね。いい走りをしてくれました。レコードうんぬんは何とも言えないけど、最後までしっかり走っていたし、気性も真面目で素直。ゲートで待たされたことも、いろいろと経験ができて良かったと思います。そのうち芝に行きたいけれど、まだキ甲が抜けていないし、緩さもあるので、もう少ししっかりとしてからかな」と話した。
提供:デイリースポーツ