「キーンランドC・G3」(28日、札幌)
葵Sで初タイトルをつかんだ
ウインマーベルが、勢いに乗って重賞連勝を狙う。過去11戦で掲示板を外したのは、3走前の
ファルコンSだけ。深山師は「
ファルコンSは久々で、直線でも不利があったので度外視。ブリンカーを着けてから本物になってきましたね」と手応え十分だ。
分岐点は初勝利を飾った昨年10月の6戦目だった。ブリンカーを装着してからは6戦4勝。芝6F戦に限れば〈3130〉だけに、師が「前走は強い勝ち方で、改めて能力があるのを感じました。今は470キロ(前走464キロ)くらいあって、初めての古馬相手でも54キロはいいですね」と、強気になるのも当然だ。
調整も順調に進んでいる。8月上旬に放牧先から函館競馬場へ入厩。担当する池田助手は「気候も涼しいからこたえてないですね。順調ですし、不安材料はないですよ」と自信満々だ。1週前追い切りは、函館Wで5F66秒4-38秒4-12秒8(馬なり)。中
ホウオウリアリティ(4歳3勝クラス)に0秒2先着、外
シンヨモギネス(4歳2勝クラス)には1秒先着。2頭を追走して、持ったままで抜け出す上々の反応。順調な仕上がりを示している。深山師は「時計的にも十分ですね」と満足げな表情を浮かべた。
厩舎期待の新星に、師も「G1を意識できる馬。それだけの力の持ち主だと思っています。まだこれから良くなる馬で、ここを楽にクリアできればさらに楽しみが広がります」と胸を躍らせる。昨年、同じ葵S覇者の
レイハリアが制した一戦。今年も3歳馬が古馬を撃破し、厩舎待望のG1初制覇へと弾みをつける。
提供:デイリースポーツ