「新潟2歳S・G3」(28日、新潟)
夏の越後で行われる2歳重賞。ルーキーの角田大河騎手(19)=栗東・石橋=が、父・晃一師の管理する
タマモブラックタイで重賞初制覇を狙っている。前走の小倉新馬戦では6番人気の低評価を覆して勝利。初々しいコンビが息を合わせ、大一番で躍動する。
3月のデビューから早くもJRA17勝をマーク。目覚ましい活躍を見せる角田大河が、父・晃一師の管理する
タマモブラックタイとコンビを組み、人馬そろっての初タイトルを狙う。
前走は10頭立てで6番人気という低評価を覆して新馬勝ち。道中は2番手から折り合い十分に追走すると、4角で早くも先頭へ。ラストで2着馬に迫られはしたが、力強く押し切った。「賢くて、気がどっしり。一歩一歩の踏み込みが強くて
パワーもある。体の
バランスもいいですね」と大河。完成度の高さは今回のラ
イバルにも引けは取らない。
もともと2000メートル前後でのデビューを考えていたほどで、今回の2F延長は大きなプラス要素。鞍上も「操縦性が高いし、乗った感じも千二の馬ではない」と断言。新潟は開催が進み、芝に不規則な傷みが見られるようになったが、「渋った馬場の方がいい」と問題なしを強調した。
中間の調整も順調に進んでいる。1週前追い切りでは栗東CWで3頭併せ。重たくなった馬場をものともせず、6F83秒4-37秒1-11秒1と鋭い切れ味を見せつけ、同世代の僚馬を子供扱いに。「しまいはハミをしっかりかんで伸びた。他がタイムが出にくい中、力強い走りでしたね」と好感触を口にする。
感謝の気持ちを胸に、いざ大一番へ。「身内なのはそうですが、未熟な僕にデビュー当時から乗せてくれている。いつも厳しくアド
バイスしてくれるオヤジに、いい結果を報告したいですね」と力を込めた鞍上。同期の
今村聖奈には一歩先を行かれているが、まだまだ巻き返せない距離ではない。
提供:デイリースポーツ