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【札幌2歳S】レッドソリッド 人にも馬にも引き継がれる“長浜イズム”

デイリースポーツ
  • 2022年08月29日(月) 06時00分
 「札幌2歳S」(9月3日、札幌)

 その昔、長浜厩舎(17年2月解散)にお世話になった私にとって、8月14日は最高の1日となりました。

 まずは北九州記念。かつてロングカイウンシュペリユールを担当していた助手が、ファンタジストの全妹ボンボヤージで驚きの重賞初制覇。その数分後、北海道ではスターマンアグネスフライトを手掛けた影山助手が、ジャックドール札幌記念をV。両人の苦労を知っていただけに、南北でドカンと上がった花火は胸にしみました。

 その“長浜イズム”は馬にも引き継がれていて、札幌2歳Sに出走するレッドソリッド(父ドレフォン)は、3代母にスターバレリーナ(93年ローズS制覇)を持つ好素材。私にとっては、かつてPOGで苦い思いをした一族の出身なのですが…。

 振り返れば、父ブライアンズタイム×母スターバレリーナという良血馬アンドゥオールは、体質の弱さが災いし、POG期間の最終日にデビュー(10着)する憂き目に(のちに重賞2勝)。また、兄のリベンジを誓った3歳下の半妹ステレオタイプ父サンデーサイレンス)も、デビュー戦こそ3着に好走したものの、その後に転倒したか何かで歯車が狂い、結果的に中央での勝ち星はゼロ。のちにシックスセンス(悲しいかなディープ世代)で回収させてもらいましたが、この2頭には痛い目に遭いました。

 それだけに、あのステレオタイプがG1・3勝馬ロゴタイプ父ローエングリン)を産んだのは衝撃的でした。また、スターバレリーナグランパドドゥ-パドトロワのラインも生み、国内外で活躍するダンシングプリンスを輩出したのだから、頭が下がる思いです。当たれば爆発力のある“長浜血統”。新馬戦がしぶとかったレッドソリッドにも大仕事を期待したくなります。(デイリースポーツ・松浦孝司)

提供:デイリースポーツ

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