いよいよ、夏競馬もラストウィーク。新潟では土日に3鞍のメイクデビューが組まれている。その中では最終日の芝1800mに各厩舎の素質馬が集まりそうだ。
【9月4日(日) 新潟芝1800m】
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オールアイズオン(牡、父
キズナ、
母キズナII、美浦・
蛯名正義厩舎)
父母ともに同名の配合として話題の一頭。アイルランド産の母はフランスで走り、芝2400mと2600mで2勝した。現4歳の半兄
ボーンジーニアスは芝2200m〜2600mで3勝している。
「まだ慎重に走っているような感じだけど、いいフットワークをする。1週前の追い切りはブリンカーを着け、3頭併せの真ん中で刺激を与えた。ひと追い毎に良くなっているし、これでピリッとしてくれれば…」と
蛯名正義調教師。鞍上は
柴田善臣騎手が予定されている。
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テンカノギジン(牡、父
エピファネイア、
母モスカートローザ、美浦・
手塚貴久厩舎)
2021年のセレクトセールに上場され、取引価格は1億560万円。馬名は星野壽市オーナーにお馴染みの『上毛かるた』が由来だ。
ディープインパクト産駒の母は芝1500mと1800mで2勝。伯父に
フライングアップル(
スプリングS)、
ナイスミーチュー(
シリウスS、
マーキュリーC)がいる。
1週前の追い切りは古馬の
ココロノトウダイ(
新潟記念に登録)と併せ、余力十分に駆け抜けた。
「ムチッとした体形をしているし、いいバネがありそう。走ることにも前向きで古馬と併せても楽に動けている。競馬に行っても真面目に走ってくれると思います」と
手塚貴久調教師。鞍上は
戸崎圭太騎手が予定されている。
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ホウオウドラッカー(牡、父
ドレフォン、
母ホウオウパフューム、美浦・
奥村武厩舎)
ハーツクライ産駒の母は芝2000m〜2500mで3勝した。この馬が初仔になる。
「初仔でも立派な馬格に出た。お母さんに似た感じで気持ちは穏やかだし、体の使い方がいい。楽しみにしています」と
奥村武調教師。鞍上は
田辺裕信騎手が予定されている。(※前日の芝2000mに回る可能性も…)
その他では
ウィンターダフネ(牝、
父ブラックタイド、
母ウィンターコスモス、美浦・
国枝栄厩舎)、
コスモチプリア(牝、父
ゴールドシップ、
母ホワイトウインド、美浦・
田村康仁厩舎)。
シエロエスティーボ(牡、父
ルーラーシップ、
母オーラレガーレ、美浦・
小島茂之厩舎)、
シャンデル(牝、
父マジェスティックウォリアー、
母シャンデリアスピン、美浦・
青木孝文厩舎)などがスタンバイしている。
【9月4日(日) 新潟芝1400m】
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スピードオブライト(牝、父
ロードカナロア、
母サイレントソニック、美浦・
相沢郁厩舎)
ディープインパクト産駒の母は通算5勝でオープン入りした。いとこには
ビターエンダー(
プリンシパルS1着、
共同通信杯2着)がいる。25日はWコースで5ハロン68秒2、ラスト1ハロン11秒4をマークした。
「気持ちが前向きだし、よく動けている。いいスピードがありそう」と
相沢郁調教師。鞍上は
石川裕紀人騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)