「
小倉2歳S・G3」(9月4日、小倉)
味のある競馬で小倉の新馬戦を快勝した
ロンドンプランは、奥深い血統背景が魅力の好素材だ。4代母は85年
桜花賞2着の
ロイヤルコスマー。
下河辺牧場が大切につないできた血が、令和で再び花開こうとしている。
担当の久保助手は、くしくも98年
桜花賞2着馬
ロンドンブリッジ(父である新種牡馬
グレーターロンドンの母)を手掛けたベテラン。「これも縁だね。
ロンドンブリッジは脚元の弱さを抱えていたけど、品があっていい馬だった。
ロンドンプランとはタイプが違うけど、気が入ると
パワーを発揮するス
プリンターだった」と懐かしそうに振り返る。
今週の久保助手は大忙しだ。1週前にはもう一頭の担当馬で、
新潟記念に出走する
フェーングロッテンと併せ、栗東CWで6F83秒7-38秒8-11秒3を計時して半馬身先着。「あのひと追いで出来上がりました。少し間隔があいた分がどうかも、馬はリフレッシュしています」と仕上がりの良さに胸を張る。
目指すは、無傷の2連勝&重賞初制覇。「体が立派だし、トモが強い。将来的にはマイラーになるのではないかな。完成度は高いので、奥があってほしいね」。最終週の馬場で
パワーを発揮し、“夏コク”のフィナーレを飾る。
提供:デイリースポーツ