「
小倉2歳S・G3」(4日、小倉)
98年開業の
西園正都調教師(66)=栗東=にとって、
小倉2歳Sは思い出深い重賞だ。
99年
阪神ジャンプS(
ヒサコーボンバー)を制していたが、平地重賞は01年
小倉2歳Sの
タムロチェリーが初めて。15頭立てのしんがり人気でつかんだ勝利だった。「驚いたけど、初めて重賞を勝ててうれしかったね。あの馬はのちに阪神JFを勝って最優秀2歳牝馬にも選ばれた。力があってこその勝利だったと思う」。12年には、英ダービーへの登録で話題となった
マイネルエテルネルでV。「新馬戦を速い時計で勝ってね。あえて
フェニックス賞は使わず、ここ一本に狙い撃ちしたんだ。結局はス
プリンターだったけど、のちにオープンも勝ったし、力のある馬だった」と回顧した。
今年は大人びた走りで新馬戦を快勝した
シルフィードレーヴがスタンバイ。最終リハは栗東坂路で4F54秒2-39秒7-12秒4を記録。「攻めよりも実戦に行っていいタイプ。スタートが速いし、しぶとさもある。母父が
クロフネでダートもこなせそうだし、下が渋るほど面白い存在になると思うよ」。スター候補とともに、同一レース3勝目を目指す。(デイリースポーツ・松浦孝司)
提供:デイリースポーツ