「
新潟記念・G3」(4日、新潟)
最終戦を迎えるサマー2000シリーズ。
七夕賞を制して10ポイントを獲得した
エヒトが、タイトル奪取に燃えている。5歳の夏を迎えて完全本格化。ベテラン田中勝の手綱で堂々と重賞連勝を飾り、夏の中距離王の座に輝いてみせる。
七夕賞で重賞初Vを飾った
エヒトが、虎視たんたんと夏の中距離王の座を狙っている。王者の条件は1勝以上かつ13ポイント以上で、現時点で該当馬不在。同レースに出走する
ヒートオンビートや
スカーフェイスも可能性を残しているが、ともにVが絶対条件。1勝&10ポイントを保持する
エヒトが最も有利な立場にある。
「何とか今回ポイントを加えて、久しぶりにタイトルを獲りたいですね」と高野助手。森厩舎では、サマーシリーズが始まった06年に
スウィフトカレントが同シリーズを制した。
小倉記念Vで10ポイントを獲得。迎えた最終戦の
新潟記念で4着に入り、トータル13ポイントで初代王者に輝いた。
エヒトもここでの4着以上が必須。だが、それで満足するつもりはない。あくまで狙うのは重賞連勝だ。
水曜に行われた栗東坂路での最終リハで、4F50秒2という破格のタイムをたたき出した。先週も同49秒9をマークしており、同助手は「だいぶ馬が成長していますね。楽に時計が出るようになりました」と目を細める。
前走の
七夕賞は早め先頭からの押し切りV。5歳の夏を迎え、本格化したと言える強い勝ちっぷりだった。森師も「どのコースを走っても対応してくれるので、新潟でも大丈夫。
サマーチャンピオンになれるように頑張りたいですね」と意気込みを語る。前走は決してフロックではない。馬名通り“本物”(独語)の強さを見せつけ、堂々と頂点に上り詰める。
提供:デイリースポーツ