2004年にGIを3連勝し『秋古馬三冠』を達成、同年の
JRA年度代表馬に輝いた
ゼンノロブロイが北海道新冠郡新冠町の村上欽哉牧場で心不全のため死亡。22歳だった。2日、
JRAのホームページ上で発表された。
ゼンノロブロイは
父サンデーサイレンス、
母ローミンレイチェル、母の
父マイニングという血統。
3歳時、2003年の2月に美浦・
藤沢和雄厩舎からデビューを迎え、4戦目の
青葉賞で重賞初制覇を果たすと、
日本ダービーでは
ネオユニヴァースから1/2馬身差の2着に好走。9月の
神戸新聞杯で重賞2勝目を飾ると、同年の
有馬記念では古馬との初対決ながら3着に好走した。
4歳時の
天皇賞・秋でGI初制覇を果たすと、続く
ジャパンカップでは2着馬
コスモバルクに3馬身差をつけてGIを連勝。前年3着だった
有馬記念では、逃げ粘る
タップダンスシチーをゴール前で競り落とし3つ目のGIをタイトルを掴んだ。
2005年6月の
宝塚記念(3着)出走後、イギリス遠征を敢行。歴史ある英G1・
英インターナショナルSで連対を果たすなど活躍。現役引退後は種牡馬となり、中距離GI戦線で活躍した
ペルーサ、2010年の
オークス馬
サンテミリオンをはじめ、
トレイルブレイザー、
リアファル、グリム、
タンタアレグリアなど活躍馬を多数輩出した。
【オーナー・大迫久美子氏のコメント】
「突然のことで驚いています。大迫家にとってたくさんの夢と幸せを与えてくれた馬なので、ただただ感謝しかありません」
【同馬を管理した
藤沢和雄元調教師のコメント】
「
天皇賞・秋、
ジャパンカップ、
有馬記念という難しいローテーションで2年連続頑張り、2004年には3つとも勝たせてもらい、イギリスでもクビ差負けでしたが善戦してくれた素晴らしい馬でした。本当に残念です。ご冥福をお祈りします」
残した主な実績は下記の通り。『秋古馬三冠』達成は
テイエムオペラオー以来史上2頭目となる快挙だった。また、
有馬記念の走破時計2分29秒5は2022年現在もレコードタイムとして刻まれている。
2003年
青葉賞(GII)1着
2003年
日本ダービー(GI)2着
2003年
神戸新聞杯(GII)1着
2003年
有馬記念(GI)3着
2004年
天皇賞・春(GI)2着
2004年
天皇賞・秋(GI)1着
2004年
ジャパンカップ(GI)1着
2004年
有馬記念(GI)1着
同年の
JRA賞年度代表馬を受賞。
2005年
宝塚記念(GI)3着
2005年
英インターナショナルS(英G1)2着
2005年
天皇賞・秋(GI)2着
2005年
ジャパンカップ(GI)3着
(
JRAのホームページによる)