サマー2000シリーズの最終戦。多頭数で行われる真夏のハンデ戦らしく、過去10年間で1番人気馬は2勝2着2回。3番人気まで枠を広げても5勝2着4回3着2回。また、トップハンデ馬は延べ16頭の出走で2着2回と苦戦傾向だ。
◎
スカーフェイスは
中山金杯2着馬で、
函館記念3着馬。2着だった
中山金杯から1kg増で
函館記念からは据置きの55kg。追い込み一手のためにオープンに上がってからは勝ちきれないレースが続いているが、57kgを背負った
大阪杯でもメンバー最速の末脚を繰り出すなど決め手は一級品だ。逃げ、先行馬が少なくスローペースからの決め手比べになることが予想される1戦。新潟競馬場の外回り2000mは一瞬の脚というよりもバテない末脚が求められるコースで、この馬の持ち味が生かされる舞台だ。
〇
ヒートオンビートは前走の
七夕賞含め重賞2着3回3着2回。今年の
中山金杯は
スカーフェイスよりも2kg重い56kgのハンデで同馬からクビ差3着。
七夕賞はトップハンデの57kgを背負って2着とオープンに上がってからは勝ちきれないレースを続けているが
天皇賞・春4着が示すとおりに強敵相手にも善戦を続けている。前走は3kg差の軽ハンデ馬に出し抜けを食らうように敗れたが、
日経賞では
タイトルホルダー相手に接戦を演じた能力は魅力だ。
▲
カイザーバローズは重賞初挑戦となった今年の
新潟大賞典は55kgのハンデを背負い、出遅れながらも2着。前走の
鳴尾記念は別定重量56kgで1番人気も折り合いを欠いて6着。今回は
新潟大賞典時と同じ55kgのハンデとなった。まだレースぶりに幼さを残すもののデビュー7戦目で3勝クラスを卒業したように秘めた能力はA級だ。逃げてデビュー戦勝利に導いた津村騎手の手綱さばきに注目したい。
△
フェーングロッテンは
ラジオNIKKEI賞、そして
白百合Sの優勝馬。3歳馬だけにハンデには恵まれて53kg。どんな競馬もできる馬だが、
白百合Sでの大逃げは印象に残る。トップハンデを背負うものの中距離コースを得意にしている△
サンレイポケット、逆に豊かな将来性を感じさせる△
イクスプロージョン、一気に3kg増でも本格化をうかがわせる△
エヒトも無視はできない。