現地時間3日に行われたフィギュア・
ジュニアグランプリシリーズ第2戦チェコ大会の
アイスダンスで、來田奈央、森田真沙也組が3位に入った。日本では
アイスダンスはシングルに比べ世界に後れを取っており、銅メダルは史上初の快挙だ。
歴史が変わる。それは競馬の世界も同じ。昨年、我が国のトップトレーナー矢作調教師が、米国競馬の最高峰ブ
リーダーズカップで2勝(G1フィリー&メアターフ、G1ディスタフ)を挙げ、日本馬を初めて頂点に導いた。
日本馬が米国でも
トップレベルの戦いを繰り広げる時代になった。
さて、本題。前走の
安田記念を勝ち、晴れてGI馬となった
ソングライン(牝4・林)は、米G1・
BCマイル(11月5日=キーンランド競馬場)を見据えながら、11日のGII
セントウルS(中京芝1200メートル)に出走する。
適性は左回りのマイル。年内に国内で適鞍がなく、
安田記念で優先出走権を得たことで、海外に目標を切り替えた。レースが小回りでテンの流れが速い米国競馬に対応するため、ここを使うことで気持ちを含め高速レース仕様にしておこうという考えだ。
中京では昨年、芝1400メートルのリステッド・
紅梅Sを圧勝。今年はサウジアラビアのG3 1351ターフス
プリント(芝1351メートル)で海外の重賞を初制覇している。この際、チークピーシーズを装着して短めの距離に対応させた。今回もこの短距離仕様でレースに向かう。
8月31日の1週前追いではウッド6ハロンから、しまい1ハロン11.4秒と負荷をかけ、しっかりスイッチを入れた。
「牧場でふっくらつくってもらい、暑い時季でも遠慮せずトレーニングできています。もともとスピードがある馬ですし、追い切りでは十分な時計が出ました。まだ成長する余地があるので、(春とは)違ったところをお見せできればいいですね」(林調教師)
矢作調教師と同じ東京・開成高校出身。先輩に続く快挙を目指すにあたり、前哨戦となる
セントウルSで下手なレースはできない。当然、ここも必勝態勢だ。
(美浦の世界ウオッチャー・垰野忠彦)
東京スポーツ