競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
夏のローカル開催が終わり、人も馬も美浦トレセンに帰ってきた今週。中山開催のスタートですね。毎年のことではあるのですが、どこの陣営も3歳未勝利馬を優先していることが多く、ここで馬の入れ替えを行うことになるので、この開催変わりは頭数が控えめになるんですよね。なので秋のスタートはやや少頭数が多い組み合わせとなりやすいのですが、早めに勝ち上がった馬たちが帰ってくる時季でもありますし、ここからどんどん注目レースが増えていきます。秋競馬も楽しんで行きましょう!
さて先週の新馬戦ですが、土曜の新潟芝2000mを勝ったのはミヤビ(牝、尾形)でしたね。鞍上は武藤ミヤビ(雅)。さすがに見事なコンビネーションでした(笑)。次走はまだ発表されていませんが、今後もダブルミヤビで活躍していってほしいですね。
日曜新潟の芝1800mを勝ったのは
テンカノギジン(牡、手塚)でした。こちらの馬名も
アサマノイタズラなど「上毛かるた」を由来とするおなじみのシリーズ。しかし毎年上毛かるたシリーズは勝っている感じがしますね。すごいことです。こちらも次走は未定ですが、戸崎圭Jのコメントを借りれば長めの距離を
ターゲットにしていくのでは?と思っています。
母系が
ダンシングキイの一族で祖母が
ダンスインザムードとなる
ヒップホップソウル(牝、木村、父
キタサンブラック、
母ダンスファンタジア)は7日に美浦Wで5F68秒1-53秒0-38秒6-11秒5を馬なりで計時。順調な仕上がりを見せています。19日の中山、芝1600m新馬戦を松山で予定。同レースには近親に
ステファノスなどがいるファンタジスタ(牡、宮田、父
ルーラーシップ、
母ココファンタジア)もルメールで予定しています。
イルディヴィーノ(牡、稲垣、父
キンシャサノキセキ、
母クローバーリーフ)はダートで活躍する馬が多い血統。そのイメージ通り17日の中山ダート1800mの新馬戦でデビューする。こちらも鞍上はルメール。
母がニュージランド
オークスの勝ち馬になる
ドゥレッツァ(牡、尾関、父
ドゥラメンテ、
母モアザンセイクリッド)は美浦Wで5F66秒3-51秒4-37秒1-11秒7という好時計を計時。水準以上の能力を秘めていそうな馬です。19日の中山芝2000mの新馬戦をこちらもルメールで予定している。
2日には超良血馬
サトノトルネード(牡、国枝、
父ハーツクライ、
母タイタンクイーン)がゲート試験に合格。
ダノントルネードはすでにデビュー勝ちを収めていますが、今年は馬主さんの間で
トルネードブームでも来ているのでしょうか。これね、結構頭の中がこんがらがってしまうんですよね(笑)。これだけの良血馬ですし、このまま無事にデビューを迎えてほしいです。ちなみに8日には美浦Wで4F56秒0-40秒8-12秒7という時計を出しています。
(馬三郎美浦支局・木村)
提供:デイリースポーツ