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【紫苑S】スタニングローズ会心V 坂井「ホッとした」“バラ一族”直系がラスト1冠へ弾み

デイリースポーツ
  • 2022年09月11日(日) 09時15分
 「紫苑S・G3」(10日、中山)

 最後は地力でねじ伏せた。樫の2着馬スタニングローズが、1番人気に応えてV発進。フラワーC以来となる重賞2勝目を飾るとともに、ラスト1冠に向けて弾みをつけた。「ホッとしたというのが一番です」。4年連続、通算9勝目のJRA重賞勝利を飾った坂井が満足げに汗を拭った。

 道中は今まで通りの先行策から、外めを回って進出。直線では逃げ粘るサウンドビバーチェとの激しいたたき合いを制した。「もっと楽にかわせるかと思ったんですけど。そこは休み明けの分、モタモタしたところもあります。次はもっと良くなる」。次戦への手応えをつかむ会心の勝利だった。

 同馬の生産牧場であるノーザンファーム出身の高野師にとって、この勝利は格別の味だったという。「バレークイーンローザネイはノーザンの二枚看板(の名牝)。その直系で重賞を勝たせてもらい、前哨戦でもうれしい」。4代母ローザネイからつながる“華麗なる薔薇一族”での重賞制覇に喜びを爆発させていた。

 これで胸を張って秋華賞(10月16日・阪神)に向かえる。「次も(坂井)瑠星君で行きます」とトレーナーから手綱を任せられた25歳は、「自分は乗っていなかったけど、春のG1で惜しいところまでいった馬。僕もスタニングローズと一緒にG1を勝ちたい」と意気込んだ。人馬ともに初制覇が懸かる大一番。本番でも目が離せないコンビとなった。

提供:デイリースポーツ

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