「ローズS・G2」(18日、中京)
デビューから2戦2勝の
サリエラが初めて重賞にチャレンジする。21年11月のデビュー戦を楽勝した後に休養に入り、6月になってようやく2戦目(1勝クラス)を迎えた。
スタートでダッシュがつかず後方からの追走。直線に入って戸崎圭が追いだしても反応は鈍い。しかし、残り200メートルから目の覚めるような急加速で馬群をさばきながら差し切り勝ち。上がり3F32秒9という驚異的な末脚を繰り出してみせた。これぞ
父ディープインパクトの血。牝馬限定戦とはいえ、圧巻の勝ちっぷりだった。
3冠牝馬
アパパネ、
アーモンドアイなど多くの名牝を育てた国枝師も、前走を振り返って苦笑いを浮かべる。「出遅れちゃって、しまいだけ。本当はスムーズにオーソドックスな競馬で勝ってほしいね。ある程度の位置に行って、普通にやってくれたらいいけど」と荒削りなレース内容には注文をつけた。とはいえ、3カ月半ぶりでもいきなり
トライアルにぶつけるだけに、トレーナーにも勝算はあるはずだ。「順調だよ。馬体の方も変わらないね」と指揮官。
サラキア、
サリオスときょうだいには活躍馬がズラリ。420キロ台の小柄な良血馬が、大きな可能性を秘めていることは間違いない。
〈1週前診断〉美浦Wで6F83秒3-11秒5(強め)。
エルダーサイン(2歳未勝利)を6Fで1秒3追走し、その差を徐々に詰めて直線で並んだが、
ゴーサインにもしっかりと反応して、きっちりと併入に持ち込んだ。柔らかみのある馬体に覇気も旺盛。充実著しい。
提供:デイリースポーツ