「
神戸新聞杯・G2」(25日、中京)
「1頭だけ会話ができるとしたら、どの馬にどんなことを聞きたいか?」。引退間際、
藤沢和雄元調教師はこの質問に対して、「
ペルーサと話したいですね。ふざけてんじゃない、って言いたい」と笑顔で答えたそうだ。
今回取り上げた
アスクワイルドモアは、祖
母アルゼンチンスターの名の通り、母系に流れる血は南米系。そして、母の全兄がその
ペルーサだ。名伯楽にしてつかみ所がなかったのだから、この血の実態は推し量れない。
だが、冷静に牝系を見てみると、非常に深みのある?藤沢ブランド?だ。母の父は先日22歳でこの世を去った
ゼンノロブロイで、祖
母アルゼンチンスターの父
キャンディストライプスは96年
天皇賞・秋を制した
バブルガムフェローの半兄という縁のある配合。藤沢氏のこの血に対する熱量を察すれば、G1級の能力を持つ
ペルーサの成績に対して、愚痴を言いたくなるのもうなずける気がする。
南米の血は父に
キズナを迎え、
サンデーサイレンス3×3の強烈クロスで活性化。春の段階では、
ペルーサのように能力を隠している感じだったが、そこはダービー2勝の藤原厩舎。廣崎オーナーの?もっと
ワイルドに?という願いとともに、ひと皮むけた姿を見せてくれるはずだ。
提供:デイリースポーツ