「
神戸新聞杯・G2」(25日、中京)
適性の高さを見込み、菊の舞台を目指す
ボルドグフーシュ。中京二二の2勝クラスを制し、同じ舞台で重賞に挑むこととなった。今回は3カ月半ぶりだが、始動戦に向けて仕上がりは万全。何としても優先出走戦を確保したいところだ。
早くから見据える先は
菊花賞だった。本番の権利獲得に向け、意欲を燃やすのが
ボルドグフーシュだ。
近3走は1・3・1着と地力強化が顕著。河村助手は「
京都新聞杯はスタートの不利がなければと思うし、悔しい3着。前走もジョッキーは“見た目よりも余裕があった”と言っていたから。決め手が強みの馬。力が上なんだと感じた」と目を細める。転機は1月の1勝クラス3着後。休養を挟んで馬がグンと良化したという。「メンタルが崩れて1カ月ほど放牧に。体もメンタルも良くなって帰ってきた」と振り返る。
3カ月半ぶりとなる今回、1週前追い切りでは新コンビの吉田隼を背に、反応の良さを見せた。「ビシッとやってもらった。隼人さんも“仕上がっている”と。休み明けの重め感もないし、落ち着きもあって順調。春先は内臓面に幼いところがあったけど、今は体重の増減もなくて、強くなったと感じる」と仕上げ人は胸を張る。
現状、3勝馬では本番で抽選対象となりそうなだけに、何としても出走切符を獲得しておきたい。「成長速度が遅いし、長い距離も合うと思うから2歳の時から調教師とは
菊花賞を目標にしよう、って言っていたので。何とか権利を獲らないと。いよいよ本番って感じです」。成長を遂げて、ようやく迎える収穫の秋。待望のクラシック最終章をにらみ、ここで結果を出すのみだ。
提供:デイリースポーツ