台風一過-。一気に秋めいてきた美浦トレセンで、精力的に調教にまたがり汗を流す男がいた。
丹内祐次騎手(36)=美浦・フリー=だ。最近の活躍は目覚ましく、ひときわ目立つ存在感を放っている。
「また頼むぞ!」。関係者から気さくに声を掛けられる愛されキャラは今年、先週終了時点で56勝をマーク。既に昨年の38勝を超えて、自身の年間最多勝利数を更新中だ。夏の北海道シリーズで22勝を挙げた勢いそのままに、秋の中山開催でも現在リーディングトップの6勝と大暴れしている。
「北の大地の
パワーが残っています!」。好調ぶりに笑顔がはじける丹内。「2場開催なのに、たくさんの騎乗依頼を頂けたのが大きいですね。北海道でいい流れをつくれました」と話す明るい表情に、目下の充実ぶりがうかがえる。
今週は「勝って
菊花賞に行きたい」と意気込む
マイネルトルファン(土曜中山10R・
九十九里特別)が期待の鞍(水曜段階では抽選対象)。目下の勢いなら、大レースでの勇姿が見られる日も近いかもしれない。(デイリースポーツ・刀根善郎)
提供:デイリースポーツ