「
オールカマー・G2」(25日、中山)
天皇賞・春3着以来となる
テーオーロイヤルは22日、栗東坂路を単走。終始馬なりではあったが、軽快なフットワークで春からのさらなる
パワーアップを印象づけた。また、21年のチャレンジC覇者
ソーヴァリアントは、美浦Wで長期休養を感じさせない動きを披露した。
さらなる高みを目指すためにも、前哨戦では負けられない。2つ目のタイトルを狙う
テーオーロイヤルは、菱田を背にゆったりとしたフットワークで栗東坂路を登坂。終始馬なりのまま4F52秒3-38秒1-12秒2をマークした。岡田師は「動きはいいですよ。53、54秒のつもりが少し速くなったけど、そのつもりで速くなるっていうのは状態がいい証拠だから」と満足げだ。
1勝クラスから破竹の4連勝で
ダイヤモンドSを制覇。続く
天皇賞・春で連勝は途絶えてしまったが、2着
ディープボンドに食らいついて3着に健闘した。指揮官は「身体能力やスピードなど持っているものはすごかったけど、そこにトモの力が加わってきた」と分析。「(
天皇賞・春から)しっかり疲れを取ってやろうという方針で順調に来ています」と、ここに向けての調整過程に胸を張った。
近況の充実ぶりは『勢い』という言葉だけでは片付けられない。着実な
パワーアップという裏付けがあってこそだ。主戦の菱田は「思ったより時計が出ていたけど、何もしていません。感覚以上に時計が出たのは、それだけ状態がいいんでしょう。息遣いも良く、休み明け感はありません」と好感触。「右回り、左回り関係なくいいパフォーマンスをしている。坂も問題ないので中山の2200メートルは心配していません」と意気込みは十分。白星スタートを決めて、飛躍の秋へ加速する。
提供:デイリースポーツ