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【神戸新聞杯】ジャスティンパレス堂々V発進 鮫島駿が殊勲の騎乗 いざ飛躍の秋へ

デイリースポーツ
  • 2022年09月26日(月) 06時00分
 「神戸新聞杯・G2」(25日、中京)

 桶狭間決戦を制したのは5番人気のジャスティンパレス。鮫島駿の好リードに導かれ、ホープフルS2着の実力を発揮して重賞初Vを果たした。杉山晴師はセントライト記念ガイアフォース)に続き2週連続で菊トライアルを快勝。2着は12番人気のヤマニンゼスト、3着は4番人気のボルドグフーシュで、上位3頭が菊花賞(10月23日・阪神)の優先出走権を獲得。1番人気のパラレルヴィジョンは7着に敗れた。

 これがGI・2着馬の底力だ。牡馬クラシックの王道を歩んできたジャスティンパレスが、正攻法の競馬で力強く加速する。鮫島駿の右ステッキ連打に応え、ラスト1Fで堂々と先頭へ。後続に3馬身半差をつける完勝で、鮮やかにV発進を決めた。

 鮫島駿のクレバーな騎乗が光った。Bコース使用に変わった中京芝は、明らかに内の先行馬が有利。「スタートだけはしっかり決めたいと思っていました。割と内めの枠を引いたので、できれば逃げ馬の後ろあたりにつけたかった。狙っていたポジションを取れたことが大きいです」。テン乗りだったが、3週連続で調教にまたがり、ゲート練習にも付き合った。密にコンタクトを取ってきたことで得られた最上の結果だ。

 直線で抜け出してからも脚色は鈍らない。「いい加速力。こんなにいい馬に乗せていただいたんだな、と。余力のある勝ち方でしたし、これだけのパフォーマンスを見せてくれた。期待と、楽しみしかない」。シビれるような走りを体感し、勝利の余韻に浸った。

 杉山晴師はセントライト記念ガイアフォースに続き、2週連続で菊花賞トライアルをV。中山競馬場で戦況を見守り、「ゲート難のある馬をうまく出してくれて、ある程度の位置で勝負しようという強い意志が伝わってきましたね」と殊勲の鞍上を称えた。

 今後について、指揮官は「様子を見て」と明言を避けたが、鮫島駿は「スローな流れでも我慢が利いていましたし、菊花賞に出走するなら当然楽しみ。継続して乗せてもらえるようなら、全力で頑張りたい」とアピール。その願いは届くか-。いずれにしても、この勝利が若き人馬にとって大きな自信となったことは間違いない。

提供:デイリースポーツ

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