「
オールカマー・G2」(25日、中山)
7回目の重賞挑戦でついに初制覇。5番人気の
ジェラルディーナが、GI・7勝の
母ジェンティルドンナに産駒初の重賞Vをプレゼントした。
後方待機が続いた近走から一変、6番手を確保。2枠を生かし、インで脚をためた。勝負どころで1番人気
デアリングタクトが大外を回ったのとは対照的にイン狙い。直線は内ラチ沿いの狭いところを割り、2着
ロバートソンキーに1馬身半差をつけてゴールした。
初コンビの横山武は、左手で歓喜の
ガッツポーズ。「前走で乗っていた(福永)祐一さんとも話して、癖や特徴を生かし、この枠でどういう競馬がいいか考えて理想的なポジションで競馬ができた。最後は自分が思った以上にいい伸びでした」。自身は昨年(
ウインマリリン)に続く連覇となったが、今年の重賞Vは3月の
チューリップ賞(
ナミュール)以来。「たくさんいい馬に乗せてもらっている中で、自分ではいい結果が出せていなくて…。うれしく思います」と、すっきりした表情を見せた。
斉藤崇師は「どこかでタイトルをと思っていたので勝てて良かったです」と胸をなで下ろす。オーナーであるサンデーレーシングの吉田俊介代表は「賞金も加算できましたし、無事なら
エリザベス女王杯(11月13日・阪神)に向かうことになると思います」とGIの舞台を見据えた。偉大な母へ近づく一歩を踏み出した孝行娘が、さらなる高みを目指す。
提供:デイリースポーツ