「
凱旋門賞・仏G1」(10月2日、パリロンシャン)
歴代最多となる4頭の日本馬が挑戦する22年の
凱旋門賞。初の栄冠獲得に向けたラ
イバルとなる有力外国馬を紹介する。
◇ ◇
近3年は牡馬が勝利しているが、連覇を果たした
トレヴ(13、14年)、
エネイブル(17、18年)など牝馬の活躍が目立つのが
凱旋門賞の特徴の一つだ。
今年の牝馬の中で、最も有力視されているのが
フランケル産駒の
アルピニスタ。昨年4月のリステッド競走Vから破竹の7連勝を飾り、目下G1は5連勝中となっている。G1初制覇となった昨年のベルリン大賞では、
トルカータータッソに2馬身半差で完勝。そのラ
イバルがのちに、バーデン大賞→
凱旋門賞と連勝したことから、世界トップクラスの実力に疑う余地はない。
今季初戦は7月の
サンクルー大賞。8カ月の休み明けだったが、後方から直線一気の差し切りVで、昨年の
凱旋門賞3着馬
ハリケーンレーンなどを退けた。前走は有力
ステップのヨークシャー
オークス。3番手で折り合いスムーズに運ぶと、最後は壮絶なたたき合いからグイッと抜け出した。2着の英
オークス馬チューズデイより4キロ重い斤量を背負っていたから価値がある。
戦法が多彩でレースに注文がつかないのは大きな強み。進化が止まらない5歳牝馬が、世界最強の座へ一気に駆け上がる。
◆
アルピニスタ 牝5歳・英国 14戦9勝主な戦績 21年ベルリン大賞、オイロパ賞、バイエルン大賞 22年
サンクルー大賞、ヨークシャー
オークス
提供:デイリースポーツ