10月2日に行われる世界最高峰の仏G1・
凱旋門賞(パリロンシャン芝2400メートル)を前に、
ディープボンド(牡5=大久保)に騎乗する
川田将雅が28日、
シャンティイで取材に応じた。
――最終追い切りの前、またがった時の雰囲気は
「とても穏やかに、いい雰囲気でその時間まで過ごせていたんじゃないかなと思います」
――大久保師からは
「終いはある程度、動かしといてほしいということだったので、全体をそういうふうに考えながら、終いのいい動きができるように、レースにつながる動きができるようにということをメーンに、はい。(追い切りは
エントシャイデンと)真後ろをついていきながら、オーバーワークにならないように2頭寄り添う形で進んでいきました」
――手応えは
「とてもいい内容で走れていましたし、順調にここまで来られているのを実感できる内容だったと思います」
――レースでの騎乗は初めて、イメージは
「とてもしぶとく、自分の力を最後まで出し切ろうと頑張る馬だなと印象を持っていました。乗ってからも感じたのは、とても賢く、それが競馬に生きるタイプだなと感じています」
――ファンへ
「今年は4頭で
凱旋門賞にチャレンジしにきていますので、その中でも
ディープボンドに乗せていただきますので、一番いい結果が得られるように過ごしていますから、遅い時間ですけど、楽しみに待ってもらえればいいなと思います」
――欧州のレースから学んだことは
「たくさんありますね。ヨーロッパのトップジョッキーが日本に来て、ともにレースに乗りながら彼らが日本で乗る姿とヨーロッパでの違いも体感できますし、ヨーロッパにおいて何が必要なのかということも僕なりに理解しているつもりですし。ジョッキーとしてフランス、イギリス、それ以外もいろんな国で乗せてもらえるというのはとても貴重な経験だと思っています」
――
凱旋門賞は特別か
「幼い頃より
凱旋門賞とブ
リーダーズカップは特別なものだと父から教わって育った中で、昨年ブ
リーダーズカップは勝たせていただきまして。この
凱旋門賞においては、日本においてこの数年、なおさら重要なレースになってますので日本競馬界にとっても、日本のファンにとっても、個人的にもとても大事なレース思っています」
――キャリアの中で大きな転換期
「一番大きな転換期とすれば13年に初めてフランスに1カ月滞在したことだと思います。まったく結果を残すことはできなかったですけど、その1カ月を過ごしたことで次の年から
凱旋門賞に参加することができるようになりましたので。そこからいろんな国に行かせていただいて、いろんなレースを乗せていただく中で今回、4度目の
凱旋門賞なので本当に経験の積み重ねでここにいさせてもらえていると思います」
――日本のジョッキーにとって世界的レースに参戦することは重要か
「もちろんそうですね。日本の馬がこれだけ世界レベルにあることを証明している中で、その背中の上に日本の騎手が乗っていてともに戦いにいくこということが非常に望ましい形だと思っています。日本の騎手も世界レベルであることを証明する大事な機会だと思っています」
――
タイトルホルダーに対するラ
イバル意識は
「今回日本から来ている馬の中で一番実績を持った馬は
タイトルホルダーだと思いますし、実際その馬に勝てずに来ているという事実はありますけれども、
タイトルホルダーだけを意識するわけではなく、この馬自身フォワ賞を勝っていますし、その経験というものが今年も生きてくるだろうと思いますので、この馬ができるいい競馬をすれば、結果がついてきてくれると思います」
スポニチ