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【凱旋門賞】タイトルホルダー 世界一へ イメージつかんだ!雨で渋った馬場にも適応

デイリースポーツ
  • 2022年09月29日(木) 06時12分
 「凱旋門賞・仏G1」(10月2日、パリロンシャン)

 日本競馬界の悲願に向け、総大将タイトルホルダーシャンティイのコワイラフォレ調教場(芝直線コース)で最終追い切りを行った。雨で渋った馬場も何のその、軽快なフットワークで併入を決めて好気配をアピール。刻一刻と近づく決戦に向け、着々と準備は整いつつある。

 世界一のタイトルをつかむにふさわしい仕上がりだ。国内G1・3勝のタイトルホルダーは、コワイラフォレ調教場の芝直線コースで、現地の小林智厩舎の2頭を先行させる形でスタート。雨の影響で渋った馬場も苦にせず、軽快に併走相手の1頭と併入し、万全の状態をアピールした。

 騎乗した横山和は「リズムや精神状態を見ながらの追い切りでしたが、いいイメージがつかめる調教でした。タイトルホルダーとのレースはいつも楽しみですが、今回もすごく楽しみです」と好感触。渋った芝については「(本番は)走る馬場や競馬場も違いますから。ただ、馬場に関しては気にしなくても大丈夫でした」と、水を吸った欧州の特殊な芝への適性にも手応えをつかんだ様子だ。

 類いまれなるスピードとスタミナ、そして横山和が「ゲートセンスの良さが長所」と真っ先に挙げるスタートの速さで、前走の宝塚記念などG1を3勝。いずれも圧勝で現役最強の地位を確立した。かつては精神的なもろさもあったが、初の海外遠征にも動じることなく16日に現地到着後も順調。栗田師も「1週間ごとに落ち着きが出て、環境にも慣れてきたと感じますね」と太鼓判を押す。

 今回は中97日とレース間隔があく点に、師は「久々でも走れる子ですからね。走れるベースをつくってあげられれば、休み明けでも問題ない」と意図を説明。本番では日本にはないフルゲート20頭での戦いが濃厚だが、「タイトルホルダーのリズム、ペースで」と鞍上。2週間前のパリロンシャンでの騎乗経験を生かし、いつも通り馬本意の騎乗を貫く考えだ。

 馬、指揮官、騎手の全員が初挑戦の凱旋門賞。トレーナーが「自分の管理馬を出せるのは夢のよう」と話せば、横山和も「2、3年前の成績を考えたら現実味がないこと。挑戦できることが幸せです」と語る。ただ、夢を夢のままで終わらせるつもりはない。日本の総大将が、急成長を遂げる若武者を背に、誰もなし得なかった凱旋門賞制覇という重い扉をこじ開けてみせる。

提供:デイリースポーツ

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