「姫山
菊花賞」(29日、園田)
開催5日目の11Rで行われ、3番人気の
ラッキードリームが4番手から大外を強襲し、兵庫での重賞初勝利を挙げた。2着には4番人気の
タガノウィリアムが逃げ粘り、新子雅厩舎の2頭でワンツーを決着。1番人気のジンギは
タガノウィリアム追走の3着に終わり、2年ぶりに地元馬に敗北を喫した。
新子雅師には会心のレースとなった。管理する
タガノウィリアムが逃げて
ラッキードリームは4番手。2番手のジンギに前後から圧力をかけた。「展開は思い通り。最後はどちらかが勝てばいいと思った」。この2年間、橋本明厩舎のジンギと
エイシンニシパが席巻した兵庫中距離路線の勢力図を塗り替えた。
2021年のホッカイドウ3冠馬の地力を
ラッキードリームは発揮した。最終4角までは
タガノウィリアムとジンギで一騎打ちの展開。「最終3角で
シェダルのまくりに対応できず、進路を探して外へ持ち出すと、すごい豪脚だった」と
下原理。直線では大外をはじけるように、上がり最速を記録して突き抜けた。
2走前に兵庫へ転入してきた当初から、
園田金盃(12月1日)を最大の目標に掲げる。「1走挟むか、直行するかは、オーナーと相談して。今回は人間が無理に力を加えず、馬が勝手に体をつくった。来年はダート
グレードを獲れれば」と指揮官。短距離の
イグナイター、中距離の
ラッキードリーム。新子雅厩舎の看板が新装された。
提供:デイリースポーツ