<1>
ミシュリフ(ゴスデン師)この馬はタフで着実。経験も豊富に重ねている。タイプとしては万能だ。前々走(2着)は
バーイード相手に大健闘だったと思う。前走は馬場に脚を取られて4着に終わったが、終盤の伸びはこの馬が一番だった。いま凄く良い状態で、良いパフォーマンスを期待している。
<2>
トルカータータッソ(ヴァイス師)前走はきついレースだったが、その後はすっかり回復している。デットーリ騎手が火曜の朝の追い切りで乗ってくれた。とても前向きな気持ちでパリへ向かうよ。馬場が渋ったら相当なスタミナを必要とすることになりそうだね。
<3>
マレオーストラリス(オーナーの息子、
フィリップ・フォン・ウルマン氏)時計の速い馬場を好まないので、(前々走の)
シャンティイ大賞は前日に降った雨が、この馬には幸いしたようだ。ぶっつけ本番で
凱旋門賞というのは確かに冒険だが、
ファーブル師は、このレースに向けて万全に仕上げてくれている。
<4>
シリウェイ(
グラファール師)今シーズン前半のほとんどのレースが、この馬にとって硬すぎる馬場だった。この馬にはもっと軟らかい馬場が必要なんだ。休み明け初戦を叩いて上向いたし、能力を十分発揮できる状態で出走できる。馬場さえ合えば、大駆けがあるかもしれない。
<5>
アレンカー(ハガス師)昨年(9着)は完敗だったが、すっかり本格化した。サンダウン(
エクリプスS6着)やレパーズタウン(
愛チャンピオンS6着)ではベストの状態ではなかったし、あれが実力通りの結果というわけではない。馬場状態だけ、あまりひどくならないことを願っている。
<7>ブルーム(A・オブライエン師)レース経験を経て、6歳の今が
ピークだと考えている。優れたスピードの持ち主で、決して諦めない馬だ。前走にはとても満足しているし、
凱旋門賞に向けて好調を維持している。この馬には広いコースの競馬場が向いている。
<9>
モスターダフ(ゴールド・レーシングマネジャー)前走の勝ち方を見て、
凱旋門賞に出走するにふさわしいと判断した。馬場が硬い方がいいとは思わない。かといって軟らかい馬場が向いているというわけではないと思うのだか、こなすことはできる。もちろんスタミナは十分だ。
<10>
メンドシーノ(
シュナイダー厩舎マネジャー)バーデン大賞の勝利には特に驚いてはいない。この馬はどんな馬場状態にも適応できる。また、スピードの切り替えに優れていて、それが勝敗を分ける決め手となる場面でモノをいうこともある。
<12>
バブルギフト(デルザングル師)休み明けのフォワ賞(2着)はよく走ったし、ここでのひと叩きは必要だった。以後状態は上向いているし、調教でも動きは良い。軟らかめの馬場と速いペースは歓迎材料だ。
<13>
グランドグローリー(ビエトリーニ師)前走はスローペースにまんまとハマってしまった。それでも馬場の中央を通ってよく伸びている。仕上がりは完璧。爆発的な加速力があるから、ペースさえハマれば善戦してくれるはずだ。
<14>
アルピニスタ(
プレスコット師)
アルピニスタは見栄えのいい馬体ではないので、一見して強い馬には見えないかもしれない。それでも競走馬としてあらゆる長所を備えている。スタミナとスピードがあり、レースでの走りも自在だ。不良馬場は避けたいとは言え馬場状態も気にしない。
<15>
ヴァデニ(リモー・レーシングマネジャー)
愛チャンピオンSでの敗戦を分析した結果、この馬には
アスコットよりもロンシャンの馬場の方が合うだろうという結論に達した。週明けの調教を見たが、レースに向けて準備万端の走れる状態だというのが伝わってきた。本来の力を取り戻し、状態も上向いている。
<16>
アルハキーム(ルジェ師)2400メートルもいけると思う。前走では、終盤まで完全に力が残っていて馬がまだ行きたがっていた様子だった。血統的にもスタミナがあるはずだ。馬体も大きく力も強い。とにかく馬場状態だけが心配で、軟らかくなり過ぎないことを祈っている。
<18>
ウエストオーバー(マホン・レーシングマネジャー)調教は順調で、ベケット師が良い状態に仕上げてレースに送り出してくれそうだ。馬体も素晴らしく、年齢と共にますます良くなっている。
キングジョージ出走時よりも状態は良いし、今回はもっと走ってくれると信じている。
<20>
ルクセンブルク(A・オブライエン師)英2000ギニーの後、筋肉を痛めたので長期間の休養を余儀なくされたが、このときの長期休養が、この日曜日には吉と出るかもしれない。すっかりリフレッシュして挑めそうだ。極端な重馬場は望まない。とは言え、
モンジューの孫なので順応はできるとみている。
スポニチ