中山11Rの第56回
スプリンターズステークス(3歳以上GI・芝1200m)は8番人気
ジャンダルム(
荻野極騎手)が勝利した。勝ちタイムは1分7秒8(良)。クビ差の2着に7番人気
ウインマーベル、さらに3/4馬身差の3着に5番人気
ナランフレグが入った。
ジャンダルムは栗東・
池江泰寿厩舎の7歳牡馬で、父
Kitten's Joy、
母Believe(母の父Sunday Silence)。通算成績は29戦7勝。
レース後のコメント
1着
ジャンダルム(
荻野極騎手)
「
ジャンダルムに感謝の気持ちで一杯ですし、関係者の皆様にも感謝したいです。内心はすごく嬉しくて、もうやはり感謝の気持ちだけです。
非常に良い枠を確保することができて、課題だったスタートもこなしてくれました。道中、直線とすごくスムーズに運べました。(先行有利の傾向は)もちろん頭にありました。手応え通りしっかり伸びてくれましたし、ラストも凌いでくれたので、
ジャンダルムの力を発揮できたなと思います。
私自身、初GIを獲らせていただいて、
ジャンダルムも良い競馬をしてくれました。そして乗せて下さったオーナー、調教師、応援して下さったファンの皆様に感謝して獲ることができました。今後はより気を引き締めて、もっと技術的にも磨きをかけていきたいと思います。これからも応援のほどよろしくお願いいたします」
(
池江泰寿調教師)
「元々ス
プリント能力は高いと思っていましたが、
デイリー杯2歳Sを勝って
ホープフルSも2着となり、これはクラシックを目指さなくてはいけないと考えました。距離が長かったようで、この馬には可哀そうな事をしてしまったと思っています。
今年
オーシャンSを勝ち、
高松宮記念を勝ちたいと思って使い、当然中山は得意なので秋はこの
スプリンターズSを目標として考えていました。レースは良い形になったと思いましたが、後ろから来ていましたから、ゴール板を過ぎるまで勝利は確信できませんでした。お母さんはこのレースの勝ち馬で、史上初の母仔制覇となったわけで、そういう物語を作ることの一翼を担えたことは、良かったと思っています。
もう7歳なので、今後はいかに種牡馬としての価値を高めてあげられるか、レースの選択も限られるのですが、馬の状態を第一にして、オーナーの意向もありますので、来週後半には次のことが分かるかと思います。
デビュー前から
ビリーヴの息子ということで、多くのファンに応援して頂いたのですが、中々大舞台に立てず、結果を出せずに皆さんに悔しい思いをさせていましたが、これで皆さんに恩返しができたかなと思います。応援して頂いて本当に感謝しています」
2着
ウインマーベル(
松山弘平騎手)
「良い状態で厩舎の方々が持ってきてくれて、よく頑張ってくれました。今後が楽しみです。ただ、着差が着差だけに悔しいです。レースとしてはもう1列前のポジションを取りたかったのですが、最後までよく頑張ってくれました」
3着
ナランフレグ(
丸田恭介騎手)
「スタートしてすぐにちょっと接触があって、思ったよりも1列後ろになりました。それでも進路を見つけて、グンと伸びてくれました。力のある所は見せてくれました」
4着
ダイアトニック(
岩田康誠騎手)
「少しゲートを出過ぎた感じでした。結果的には、番手はそこで良かったのですが、内と外の差が少し出た感じでした。最後まで止まらず、よく伸びています」
5着
ナムラクレア(
浜中俊騎手)
「今日の中山はインが強く、並び的に内へ入るのが難しかったです。馬の感じは良かったですが、枠や展開に左右されるレースでした。まだ3才ですし、今後に期待できると思います」
7着
トゥラヴェスーラ(
鮫島克駿騎手)
「上位に入った馬の枠や通ったコースを考えると、極端にインが有利でした。そんな中でも、もう少し上手く立ち回りたかったです。この馬は力がありますし、捌きひとつだと思います」
9着
シュネルマイスター(
横山武史騎手)
「陣営も工夫して調整してくれましたし、返し馬でも工夫して、やるべきことはやりました。ですが、外枠、この距離は忙しい、前が止まらない等、条件が全てで良くありませんでした。直線の不利も痛かったです」
11着
ヴェントヴォーチェ(
西村淳也騎手)
「良いスタートを切って、人気の馬を見ながら運びました。GIのメンバーを相手によく頑張っています。これを機にもっと頑張ってほしいです」
13着
タイセイビジョン(
福永祐一騎手)
「追走も追ってからも良いところがありませんでした。比較はできませんが、馬の雰囲気は良かったです。ただ、競馬は見所がありませんでした」
14着
メイケイエール(
池添謙一騎手)
「急かさずにこの馬のスピードに任せて運びました。無理して出していってませんし、ムキになって走ってもいませんでした。
それなのに、今日は前走ほどの反応がありませんでした。普段なら、残り500mくらいから加速していくのですが、それがありませんでした。中2週と間隔が詰まっていたくらいしか、敗因が見つかりません」
ラジオNIKKEI