◇G1・
凱旋門賞(2022年10月2日 フランス・パリロンシャン芝2400メートル)
日本馬は過去最多の4頭が出走したが、今年も世界一の夢はかなわなかった。
今年のダービー馬・
ドウデュース(牡3=友道)、G1を3勝の
タイトルホルダー(牡4=栗田)、海外重賞2勝の
ステイフーリッシュ(牡7=矢作)、2年連続参戦の
ディープボンド(牡5=大久保)という充実布陣。パリロンシャンを軽やかに駆けることはできず、最先着は
タイトルホルダーの11位入線が最高と厳しい現実を突きつけられた。レースを制したのは
アルピニスタだった。
初めて日本馬が
凱旋門賞に挑戦したのが69年の
スピードシンボリ。着外から歴史は始まり、99年
エルコンドルパサー、10年中山フェスタ、12、13年
オルフェーヴルと2着が4度。無敗で3冠を達成した
ディープインパクトは06年に3位入線後に失格となった。数々の名馬が挑んできた最高峰の舞台。悲願のタイトルは来年以降に持ち越しとなった。
▽パリロンシャン競馬場 パリ西部
ブローニュの森にあり、1857年に開場。2015年
凱旋門賞終了後に大規模な改修工事が行われ、18年4月の
リニューアルオープンのタイミングで「ロンシャン」から「パリロンシャン」に改称された。芝2400メートルのスタート後の400メートルは平たんで、そこから500メートルで高さ10メートルの坂を上り、その先の500メートルで10メートル下る。坂の終点から先は平たんで400メートルの
フォルスストレート(偽りの直線)を経て533メートルの直線で白熱の叩き合いが繰り広げられる。
スポニチ