スマートフォン版へ

【凱旋門賞】ドウデュース19着 武豊「本来の走りができなかった」

スポニチ
  • 2022年10月03日(月) 07時08分
 絶対王政は揺るがず――。分厚い欧州の壁にはね返された。レース直前に降った大雨が影響したのか、ドウデュースは序盤からダッシュがつかず最後方。道中、追走に苦しみ、最後までエンジンに火がつくシーンはなく、19着に敗れた。

 日本調教馬として1969年に初めてスピードシンボリが挑戦してから53年。今年は4頭出しと強力布陣を敷いたが、悲願には届かなかった。武豊は「状態は最高でしたけど(雨の影響で)本来の走りができなかった」と悔しそう。ドウデュースはレース前に、早くも2年連続挑戦のプランが持ち上がっている。「またトライしたい」。諦めることなく、前へと進む。

 友道師はヨーロッパでこの距離のカテゴリーで勝つ意味に触れた。「凱旋門賞は馬場のことをよく言われるけど2000、2400メートルを走るヨーロッパの馬は強いですよ。層が厚い中、2400メートルで勝つことに意義があると思います」。そんな強豪に立ち向かうべく、研さんの日々が続く。

 まだ3歳、夢の続きを十分に見ることができる。フランスの英雄ナポレオンは手紙の一節に<予の辞書に不可能という言葉はない>という文字をしたためた。困難なことでも、いつかは成し遂げられる。重い扉がこじ開けられる時を、楽しみに待とう。

 《雨で進んで行かず》大外20番枠からスタートしたステイフーリッシュは中団の外を追走したが直線、伸びを欠いて14着に敗れた。ルメールは「雨で走りにくくなったし、仕方がない。馬が全然、進んで行かなかった。よく頑張った」と振り返る。鞍上は日本馬で16年マカヒキ(14着)、17年サトノダイヤモンド(15着)、19年フィエールマン(12着)に続く4度目の凱旋門賞挑戦も、ほろ苦い結果となった。

 《川田「頑張った」》昨年14着に続いて2年連続の出走となったディープボンドはスッと好位につけたが早々に脚色が鈍って18着。06年3位入線失格の祖父ディープインパクト、13年4着の父キズナに続く父子3代での挑戦は今年も実らず。川田は「よく頑張ってくれましたけど直前の雨が…」と肩を落とした。これまで凱旋門賞を2度経験した日本馬はディープボンドを含め、10&11年ナカヤマフェスタ(2、11着)、12&13年と2着に入ったオルフェーヴルの3頭。負けはしたが今回の経験は大きな財産になる。

 

スポニチ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す