JRAは10月3日、今年5月末に東京競馬場の馬場内に完成した国際厩舎の報道陣向けの内覧会を行った。今年10月1日に農水省から輸出入検査場所として指定を受けて、今秋から東京競馬場で行われるレースに海外から参戦してくる外国馬の検疫厩舎として使用されることになる。
これまでは東京競馬場で出走する外国馬は、到着空港から千葉・白井市の
JRA競馬学校の国際厩舎に移動して7日間の検疫を受けた後にレースが行われる東京競馬場へ移動する必要があったが、これにより東京競馬場へ直接入厩できる。主に外国馬の参戦が見込まれる
ジャパンCや
安田記念などで運用される予定で、これまで以上に外国馬の参戦を促進する狙いがある。
JRA馬事部防疫課の栗本慎二郎課長は「空港から直接、出走競馬場に入れることになり、馬の負担を減らせることが一番のメリット。ドバイや香港と同等の形がとれることになります」と説明した。
国際厩舎は6棟12馬房からなっており、管理棟のクラブハウスや隔離厩舎、1周292・6メートルのダートの追い馬場などがある。外国馬が競馬開催当日にも滞在することになるため、伝染病対策の徹底や馬房内の防音も図られている。
スポーツ報知