金沢競馬場(曇・良馬場)で行われたダート
グレード競走、第42回
白山大賞典(JpnIII 2100m 12頭)は、道中3番手を追走、2度目の3コーナーで先頭に立った2番人気の
ケイアイパープル(藤岡康太騎手)がそのまま押し切り、今年2月の
佐賀記念に続いて2度目のダート
グレード競走制覇を飾った。
勝ち時計は2分13秒1、2馬身半差の2着は4番人気の
ラーゴム、さらにアタマ差の3着は3番人気の
カフジオクタゴン。1番人気の
ブリッツファングは5着に終わった。勝った
ケイアイパープルは
父パイロ母アルヴェナ(
その父Seeking the Gold)の牡6歳鹿毛馬、栗東・
村山明厩舎の管理馬。通算成績24戦8勝、2月の
佐賀記念に続いてダート
グレード競走2勝目。
レース後のコメント
1着
ケイアイパープル(藤岡康太騎手)
「スタートの初速があまりつかない馬ですが、揉まれない競馬がしたいと思っていました。外に誘導することが出来て、良い形だと思いました。早めからそういう形になりましたが、いつも手応え以上に最後まで頑張ってくれる馬なので、早めの競馬を意識して動いていきました。しっかりと最後まで伸びてくれました。追い切りから具合の良さを感じていて、期待通りの走りをしてくれました。
一戦ごとに力をつけていて、(今後が)楽しみです。中央の多頭数で密集した競馬よりも、地方の馬群がバラける競馬が理想ですね。(前回は急遽騎乗できなくなったものの)今回、また騎乗依頼をいただいて、結果で応えることができて良かったです。多くのファンの皆様に応援していただき、ありがとうございます。今後も
ケイアイパープルの応援、よろしくお願い致します」
(
村山明調教師)
「騎手は癖をわかっていて、1コーナーのあたりでも遅れないように、3コーナーで
メイショウカズサが動いても遅れないようにしてくれました。差してくる馬がどうかと思いましたが、追い上げる方も大変そうでしたからね。オープン馬同士で揉まれて強くなりましたね。このあとは(新装の名古屋2100mで行われる)
名古屋グランプリへ向かい、来年は
佐賀記念から
名古屋大賞典を考えています」
2着
ラーゴム(
鮫島克駿騎手)
「コーナーでズブさを見せる馬で、気をつけていたんですが、置かれ気味になりました。展開がバラけてからは伸びてきてくれました。しぶとく最後まで頑張っていると思います」
4着
セイカメテオポリス(
本田正重騎手)
「半馬身くらいの出負けになりました。砂が違うせいか、キック
バックを嫌がったのは想定外でした。普通に走れていればよかったんですが......」
5着
ブリッツファング(
池添謙一騎手)
「今後を考えて砂を被せてもいいかと思ったんですが、想像以上に砂を嫌がりました。(1周目の)正面で肩ムチ、その後の向こう正面からはムチを入れる形になりましたからね。内が重いのはわかっていましたが、勝負どころでは距離ロスを避けて内に行くしかなくなりました。初めて揉まれる競馬をして、揉まれ弱さを見せましたが、この経験が次に生きればと思います」(取材:山本直)
ラジオNIKKEI