10月5日(水)
大井競馬場で行われる
東京盃(3歳上、JpnII、ダ1200m)。1967年に創設された伝統の一戦で、現在は『Road to JBC』に指定され、
JBCスプリントへの最重要
ステップとなっている。
今年は交流重賞となった1995年以降では最少の8頭立てと頭数は寂しくなったが、重賞で好走見せる馬が多数。少数精鋭のメンバーが揃った。発走予定日時は5日(水)の20時10分。出走馬は以下の通り。
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レッドルゼル(牡6、栗東・安田隆行厩舎)
ダート短距離王が始動戦を迎える。昨年の
根岸Sで重賞初制覇を飾ると、同年3月にはドバイ遠征を敢行。
ドバイGSで2着に好走し、実力が世界レベルであることを証明した。帰国初戦に
東京盃を選択し3着。
JBCスプリントでは初の一周競馬に難なく対応し、鋭い末脚武器にJpnI初制覇を飾っている。今年は昨年と全く同じローテで、3月の
ドバイGS(2着)からの復帰戦。休み明けのハンデはあるが、王者として負けられない一戦だろう。
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テイエムサウスダン(牡5、美浦・
蛯名正義厩舎)
厩舎に初の重賞タイトルプレゼントなるか。2歳時にも重賞を制したが古馬になると本格化。昨年3月の
黒船賞で久々の重賞制覇を飾ると、その後も
テレ玉杯オーバルスプリントと兵庫GTを制し1年間に重賞を3勝。今年1月には
根岸Sを制して
フェブラリーS・
かしわ記念に出走し、それぞれ2、3着とJpnIの舞台でも好走を見せた。2歳時以来となる1200m戦への対応はカギになるが、重賞5勝の実績は上位。今夏より同馬を管理する
蛯名正義調教師は重賞初制覇がかかる。
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ギシギシ(牡4、大井・
栗田裕光厩舎)
急激に力を付けている地元の4歳馬。今年2月の条件戦から3連勝を飾り、4月の
東京スプリントで重賞初挑戦。この時点では準OPにあたるA2格付けだったが、
JRA勢とタイム差なしの3着に好走し、実力が既に地方トップクラスであることを証明した。その後は準重賞を2連勝し、
習志野きらっとスプリントで待望の重賞初制覇。前走はスタートで躓き7着だったが、スムーズに運べれば
ビッグタイトル奪取の可能性も十分。
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クルセイズスピリツ(牡7、大井・
荒井朋弘厩舎)
大井1000mのレコードを保持する快速馬。3歳時に名古屋競馬から大井競馬に転入し、2戦目の
優駿スプリントで重賞初制覇。以降は鋭い逃げ脚を武器にOPや重賞で度々波乱を演出するなど、大井競馬の短距離戦にはかかせない存在となっている。今年2戦目の準重賞から5戦連続で3着以内と好調で、前走、前々走は控える競馬でも結果を残している。新味見せたベテランが悲願の
グレードタイトルを掴むか。
その他にも前走の
北海道スプリントCで2着に好走した
スマートダンディー(牡8、栗東・
石橋守厩舎)、
クラスターCで重賞初制覇を飾った
オーロラテソーロ(牡5、美浦・
畠山吉宏厩舎)。重賞初出走を迎える
ケイアイターコイズ(牡6、栗東・
新谷功一厩舎)、久々の勝利を狙う
ヴァルラーム(牡6、大井・
上杉昌宏厩舎)が出走する。