10月2日に中山競馬場で行われた
スプリンターズS(GI)に春秋ス
プリント制覇を狙い出走し3着となった
ナランフレグ(牡6、美浦・
宗像義忠厩舎)は、12月11日に香港の沙田(シャティン)競馬場で行われる
香港スプリント(3歳上・香G1・芝1200m)に登録する。
ナランフレグは
父ゴールドアリュール、
母ケリーズビューティ、母の
父ブライアンズタイムという血統。
2018年10月に東京競馬場で行われた2歳新馬戦(ダ1300m)で初陣を迎え、デビュー戦を快勝。翌年7月に新潟競馬場で行われた
閃光特別(1勝クラス)で2つ目の勝ち星を飾り、以後は芝の短距離路線に舵を切った。昨年12月の
タンザナイトS(OP)でオープン戦初勝利を果たし、今年3月の
高松宮記念(GI)では、道中15番手の位置からインコースを鋭伸し、春のス
プリント王決定戦の大舞台で重賞初制覇。この勝利により、鞍上の
丸田恭介騎手、管理する
宗像義忠調教師にとっても初のGIタイトル獲得となった。
父ゴールドアリュールは、これまでに
スマートファルコン、
エスポワールシチー、
コパノリッキーなどダートの名馬を多数輩出したが、芝のGI馬は現時点で
ナランフレグただ一頭のみ。
香港スプリントはハイレベルな国際G1として知られており、日本馬の勝利は2012年から2013年にかけて連覇を果たした
ロードカナロア、2020年に父仔制覇を達成した
ダノンスマッシュの合計3件。末脚自慢の春の短距離王が香港の地で2つ目のタイトル獲得となるか、要注目である。