香港競馬で3期連続のリーディングジョッキーに輝き、数々の輝かしい記録を打ち立ててきたJ.モレイラ騎手が、近日中にブラジルに帰国する見込みであることがわかった。「ASIAN RACING REPORT」の取材に応じ、判明したもの。
先週、木曜日に行われた香港ジョッキークラブの幹部との会談のなかで自身の意向を伝えた模様で、それを受けて同クラブは帰国中の同騎手の免許継続の判断をするという。
モレイラ騎手は左股関節の故障に苦しみ、身体的苦痛に加え、心理的なストレスを抱えているため、早期の帰国を望んでおり、取材のなかでも「ブラジルへの帰国は、自分自身と家族にとって現段階で最善の決断だと考えている」とコメントしている。
同騎手は日本にとっても馴染み深く、2018年の
エリザベス女王杯を
リスグラシューで、同年の
毎日王冠を
アエロリットで制覇。香港においても2016年の
チャンピオンズマイルを
モーリスで、2019年と2021年の
香港ヴァーズを
グローリーヴェイズで制するなど、強烈なインパクトを残している。
また、2015年には札幌で行われた第1回WASJで4レース中優勝2回、2着1回という圧倒的な結果で総合優勝。2018年には
JRA騎手免許試験を受験したものの、一次試験で不合格となり、日本での通年騎乗を断念していた。