中央競馬最多の1670勝を挙げた“近代競馬の父”尾形藤吉元調教師の生誕130年を記念した特別展「“大尾形”の系譜」が8日から来年2月19日まで競馬博物館(東京競馬場内)で開催される。その生い立ちから前人未到のダービー8勝などの偉大な足跡、日本馬初の海外重賞制覇を遂げた
ハクチカラなど管理した名馬の蹄跡を展示や映像で紹介する。“大尾形”と呼ばれた藤吉氏が育てた門下生は孫弟子を含めて250人超。その尾形一門の新旧調教師らで構成する「尾形会」の協力により“大尾形”の知られざる素顔に迫った資料も展示する。
入館料無料(東京競馬開催日は競馬場への入場券必要)。休館日は10、11月は月、火曜日(祝日は開館して直後の平日を休館)、12月〜来年2月は月、火、金曜日(祝日は開館)と年末年始。
▼尾形会会長尾形充弘氏(元
JRA調教師)尾形藤吉は我が祖父というよりも偉大な大先輩です。世界が遠かった戦後の時代に
ハクチカラを米国へ長期遠征させ、
ワシントンバースデーH(59年)制覇。競馬の礎を築くとともに時代を先取りした偉大な先駆者ともいえます。特別展ではその足跡を振り返り、先人に思いをはせるひと時にしていただければ、このうえない喜びです。
スポニチ