秋の最強ダートマイラーを決するJpn1「第35回
マイルCS南部杯」が10日、
盛岡競馬場で行われ、1番人気の
カフェファラオ(牡5=堀)が制してダート重賞5勝目(Jpn1を含む)を飾った。鞍上の
福永祐一(45)は15年
ベストウォーリア以来の
南部杯2勝目となった。
G12勝馬の底力を見せた。好位3番手グループで進めた
カフェファラオ。直線は逃げ粘る
ヘリオスを、1完歩ごとに追い詰める。最後は馬体を並べてゴール。鼻差で捉え切った。「内枠で最初のポジションが重要だと思っていた。いい形にはなったが、外の馬からプレッシャーをかけられ楽な競馬ではなかった。この馬場(不良)なので待たずに仕掛けた」と福永。「
フェブラリーSほど道中のリズムが良くなかったので、最後が甘くなった。でも他馬の脚が上がってから、グッと勝ち抜いたのは底力」とパートナーを称えた。
フェブラリーSを連覇中だが、東京以外のコースでは結果を残せていなかった。地方交流は3度目の挑戦で初制覇。「気難しいタイプの馬。今日は慣れないナイターや初めてのコースで、馬も気持ちが乗らない感じだったと思う。思っていたよりも苦しいレースになったが、そういう中でやるべきことをやってくれた」。福永は辛勝の中に確かな進歩を感じ取った。これで砂のマイル戦は6戦5勝。今後は未定だが、3連覇の懸かる来年の
フェブラリーSへ、夢が広がる大きな1勝となった。
カフェファラオ 父
アメリカンファラオ 母メアリズフォリーズ(母の父モアザンレディ)牡5歳 美浦・
堀宣行厩舎 馬主・西川光一氏 生産者・米国ポール・P・ポンパ 戦績13戦7勝(地方3戦1勝) 総獲得賞金3億8879万5000円。
スポニチ