◇4.22京都競馬場グランドオープン
京都競馬場は来年4月の
リニューアルへ向け、改修に着手して約2年がたつ。築40年を迎えた以前のグランドスワンは7階建てだったが、新スタンドは6階建て。高さは34メートルと変わらず、ゆったりと感じられるつくりになる。年季が入った旧スタンドは独特の味があった。そこからイメージを一新。京都といえば飲食店、フードコードが売りでもあった。職員の発案で関西を中心に全国の有名ラーメン店が集う「関西ラーメンダービー」が開催されたこともある。ファン目線で競馬場グルメがどうなるか気になるところだが、
JRA広報によると「まだ発表できない」とのこと。これは来春の楽しみに取っておきたい。スタンド、馬場、厩舎の観点から工事の進捗(しんちょく)状況を京都競馬場総務課長補佐の塩原圭樹さんに聞いた。
≪スタンド≫「来年3月の竣工(しゅんこう)へ向けて、6割弱は完成しています。鉄骨を建てる作業は予定通り、7月末に終了しました。そこから内装工事が本格化しています。壁や床、天井などの基礎工事を進めています。それに合わせて、電源や配線などの電気設備の工事をやっています。スケジュールもおおむねズレることなく進んでいます。来年の2月くらいには形になると考えています」
≪馬場≫「
リニューアルしてもコースレイアウトに変更はありません。ジョッキーの皆さんも、このレイアウトだと紛れが少ない実力通りの競馬ができるというので、形を変えないでほしいという要望もありました。芝は根が育つのを待っている状態です。ダートは地固めを行っていきます。レースを始める前にジョッキーの試走を行う予定にしていますので、そこまでには仕上げていきます」
≪厩舎≫「9月末現在で9割程度、工事が終わっています。11月末には完成、12月の竣工を目指しています。建物はできており、今は馬運車の導線などの舗装を進めています」
工事は順調に進んでいる。塩原氏は「台風など天災の心配もありましたけど、
クレーン車を下げるなどして対応しました。京都競馬場の
リニューアルを楽しみにしてください」と語る。芝のレースにスパイスを与える、伝統の3コーナーの坂はそのまま継がれる。淀の良さを残しつつ、新しい時代へ。一歩一歩近づく来春のオープンが待ち遠しい。
スポニチ