23日(日)阪神競馬場で行われる第83回
菊花賞(GI)に出走予定の
アスクビクターモア(牡3歳 美浦・
田村康仁厩舎)について、共同記者会見での
田辺裕信騎手のコメントは以下の通り。
「もちろんダービー3着という立場で、周りから追われる身になっての出走となり、今までとは違うプレッシャーがありますが、馬自体
パワーアップしていますので、楽しみにしています。(
セントライト記念は)競馬自体は理想的な感じで進めていたので、安易な考えですけど勝つなと思っていましたから、まさか、これで負けるんだという感じでした。ただ、直線併せ馬になった時の反応は全然ありましたし、
アスクビクターモア自体が休み明けの一戦だった事を考えれば、今回の方が上がっていると思います。
大目標はこのレースでしたし、いい形で一段階上がれれば、なおいいなと思います。もちろん走らせたらいいものを持っているのですが、気性面も以前に比べたらだいぶ大人になってきたと思います。最初の頃は距離の心配もあったと思いますが、今の感じだと逆に不安が無くなってきていて、いい傾向だと思います。初めて乗せてもらった時から、気性的にはカッとしていますが、走りは長いところかなと調教師と話していて、それがまさしくダービーにもつながりました。それに気性が落ち着いてくるとなおいいなと思っていました。
ダービーとはまた別の考えで挑む一戦になると思います。阪神は初めてですし、走ってみなければわかりませんが3000mを走っている馬はいませんし、何とか乗り越えてもらいたいです。坂が2回とか、距離が長いとか、そういう事は、僕はそんなに考えていません。スタートが上手なので、おそらくこれまで通りの感じで行くと思います。できれば内枠の方がロスなく最初のコーナーに入れますからいいですが、運次第ですね。スタートが上手なだけあって、自分で競馬を作ることもできますし、行きたい馬を見ながら行かせた事もあります。レースはしやすいです。
この馬にずっと乗せてもらって、GIももう少しという所まで来させてもらっているので、何とか最後の一つを取れたらいいなと思います。ダービー最先着ということもあり、今度は周りからマークされる立場ですが、この馬自身
パワーアップしていますし、僕もこのレースに向けてイメージしたり、打合せしたりと準備していますので、何とか結果が出るように頑張りたいと思います」
(取材:中野雷太)
ラジオNIKKEI