今年も阪神で行われるクラシック最終戦。過去20回の勝ち馬は、春のクラシックにも出走していた馬と、いずれにも出走していなかった馬で五分五分。ここでは、展開予想を軸として高期待値の馬を導く注目の若手予想家・サンデー氏にレース展望を綴ってもらった。
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アスクビクターモアが中心のレース
昨年に続き
皐月賞、ダービー馬が不在のレースとなりました。「強い馬が勝つ」と昔から言われるこの舞台ですが、個人的には一抹の寂しさを感じます。
今年の
菊花賞は春の実績上位馬
アスクビクターモアが人気、レース展開ともに中心となります。阪神3000mの舞台に変更となり、昨年の
タイトルホルダーの印象も深いことから「先行有利」のイメージがあるでしょう。しかし、今年は質の違うレースになるのでは?と予想しています。
◆展開をガラッと変えそうな予感…
レース展開のカギを握る馬、それは今年に入ってマクリの戦法を確立した
ディナースタです!
天皇賞・秋に出走予定の
ジャックドールの弟で、道中での機動力が魅力の1頭です。札幌2600mを連勝中で、その豊富なスタミナを遺憾なく発揮しています。
鞍上が
横山和生騎手なのも面白い組み合わせですし、昨年のように前に行く馬が楽な展開にはならないと見ています。
◆展開の恩恵で台頭する気配…
ディナースタが動いて前が苦しくなる展開になれば期待したい馬は…
ボルドグフーシュです! 今年5戦全てで上がり3ハロン最速の末脚を使っている1発の魅力を感じる存在です。
騎乗する
吉田隼人騎手は昨年の
ステラヴェローチェの経験を生かして乗ってくれることに期待できます。
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トライアル勝ちの2頭も充実
セントライト記念勝ちの
ガイアフォースは
アスクビクターモア相手に競り勝っていますし、
菊花賞覇者
キタサンブラック産駒でスタミナにも期待できます。
神戸新聞杯勝ちの
ジャスティンパレスは春のクラシックは見せ場なく終わりましたが、GI
ホープフルステークス2着もある実力馬です。潜在能力に状態の良さも加わって期待できる1頭でしょう。
しかも2頭は同じ
杉山晴紀厩舎です。
秋華賞も
高野友和厩舎の
スタニングローズと
ナミュールの決着だったこともありGI・2週連続同厩舎ワンツーの大記録も…?
◆最終結論は
ウマい馬券にて
1番人気は勝つどころか馬券圏内に入ることすら難しい今年のGIレースです。ただ
秋華賞の
スターズオンアースの走りを見るとそろそろ勝ちそうな雰囲気もあります。
ウマい馬券では枠の並びを加味して、しっかりと展開をイメージすることで期待値の高い馬券を予想しますので今週もよろしくお願いします!
(文=サンデー)