「
富士S・G2」(22日、東京)
完勝と言える内容で実りの秋をスタートさせた。道中は中団後方で折り合った1番人気の
セリフォス。人気を分け合った
ソウルラッシュ、
ダノンスコーピオンを前に見ながら進み、抜群の手応えを残したまま勝負の直線へ。じわりと外へ持ち出し、残り1F手前で
ゴーサイン。すると、待ってましたとばかりに末脚を解放。一瞬でラ
イバルをのみ込んだ。
見事にエスコートした藤岡佑は「成長しているのを感じましたし、春よりも落ち着いていました。位置は決めず、
ダノンスコーピオンと
ソウルラッシュが相手と思って、2頭を見ながら運びました。最後に少し甘くなるところがあるので、“ギリギリまで待とう”という作戦。きょうはうまくいきました」と会心の勝利を振り返った。
安田記念4着の実績に加えて、前哨戦を制したことで一躍
マイルCS(11月20日・阪神)の有力候補に浮上。中内田師は「いい内容で走ってくれたかな、と。阪神に変わるのは特に気にしていない。ただ、きょうは斤量差もあったので。次が本当の力試し」と、1カ月後の仁川を見据えた。
「欲を言えば、G1を目指すにはもう少し反応が欲しい。そこが課題ですが、G1を勝つ資格のある馬だと思います」と付け加えた主戦。きょうの勝利が、悲願のタイトル奪取へ近づく大きな一歩になったことは間違いない。
提供:デイリースポーツ