女性新人騎手の
今村聖奈(18=寺島)が23日、競馬史にその名を刻んだ。
前日(22日)の1勝で
JRA通算43勝。藤田菜七子が19年にマークした女性年間最多43勝に並んで迎えたこの日、新潟2R・2歳未勝利(芝1600メートル)で
フェステスバント(牝=藤岡)を1着に導き、女性年間最多勝を更新する44勝目を挙げた。
これまでの印象的な今村の言葉を振り返る。
▼19年4月 競馬学校入学式
「常に謙虚な姿勢を持って、一人前の騎手になりたい。
JRAの女性ジョッキーとして初めてG1を勝ちたい」
「今はドキドキワクワクしています。壁にぶつかったと時でも常に自分の原点に戻って諦めずに続けたい」
▼22年3月13日 通算17戦目で初勝利
「まず1つ勝つことができてホっとしています。同じ失敗ばかりしていると、チャンスもなくなる。馬に感謝したい。オーナー、先生、スタッフに結果で恩返しできて良かったと思います」
▼22年7月3日 G3・
CBC賞で重賞初騎乗初制覇の快挙。
「走るのは馬だし、重賞だからG1だからと人が気負っていても、馬に余計なプレッシャーをかけるだけと私は思っている」
「逃げ切る気持ち良さをしみじみと感じながら、人馬一体になれた」
▼22年7月27日 園田で地方初勝利
「たくさんのファンに応援されている中、結果で恩返しができていなかったので、初めて勝つことができて凄く光栄だと思います」
▼22年8月20日 地方との通算を31勝とし、G1騎乗が可能に
「現状ではダメだと思うし、向上心と感謝の気持ちを忘れず、次に向かっていきたいです」
▼22年10月22日
JRA通算43勝で藤田菜七子の女性年間最多勝に並ぶ
「菜七子さんがマークした時とは重みが違います。私は4キロ減ですし、比べる値ではないと思います。まだ粗削りな部分が多いですが、4キロ減が補ってくれていると思っています。現状に満足せず、もっと『うまくいった』と言えるレースを増やしていきたい」
スポニチ