卓越した競走能力を武器に欧州マイル路線で大活躍し、2001年から2002年にかけてG1を7連勝、2002年の欧州
年度代表馬を受賞した
ロックオブジブラルタルが、繋養先の
クールモアスタッドで死亡した。英競馬
メディア『Racing TV』などが報じている。
ロックオブジブラルタルは
父デインヒル、
母Offshore Boom、母の
父Be My Guestという血統。全妹であるルビーの仔には2014年と2015年の
マイルCS(GI)で2着となった
フィエロがいる。
2001年のグランクリテリウムでG1初制覇を果たすと、続くデューハーストSを勝利。3歳時からはマイル路線に舵を切り、破竹の連勝街道を歩んだ。主な勝ち鞍は下記の通り。
2001年 グランクリテリウム(仏G1)
2001年 デューハーストS(英G1)
2002年 英2000ギニー(英G1)
2002年 愛2000ギニー(愛G1)
2002年 セントジェームズパレスS(英G1)
2002年 サセックスS(英G1)
2002年 ムーランドロンシャン賞(仏G1)
G1・7連勝は当時のG1連勝数の世界記録(その後米国のゼニヤッタが更新)。欧州が誇る歴史的名馬
ミルリーフの持つ記録を30年ぶりに塗り替えた。また、この実績が評価され、2002年の欧州
年度代表馬に選出されている。
現役引退後は
クールモアスタッドで種牡馬となり、自身の快速を産駒に伝え、数々のG1馬を輩出。2007年にはシャトル種牡馬として日本でも供用されており、2011年の
NZT(GII)覇者
エイシンオスマンなどを出している。
またブルードメアサイアーとしても優秀で、日本でも
ミッキーアイル、
ジェネラーレウーノ、
ジェベルムーサ、
ロジチャリス、
グレイル、
ダノンチェイサーなどを母の父として送り出している。