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初来日のトム・マーカンド騎手にインタビュー 英国で大活躍の若手エリートが日本での騎乗を決めたきっかけとは?

  • 2022年10月26日(水) 20時22分
 弱冠24歳にして英国競馬の第一線で活躍を見せ、アデイブとのコンビで豪G1を連覇するなど、新進気鋭の若手ジョッキー、トム・マーカンド騎手が今週から初来日。天皇賞・秋(GI)ではアブレイズに騎乗を予定している。

 今シーズンは妻のホリー・ドイル騎手と並ぶ英国リーディング2位タイの実績。今年5月にはアレンカーに騎乗しタタソールズGC(愛G1)を、来日直前の現地10月15日にはクイーンエリザベス2世S(英G1)でベイサイドボーイをG1初制覇に導いている。

 今回、来日前のT.マーカンド騎手にインタビューを実施。日本の短期免許を取得した理由や、騎手としての夢などを伺った。

ーー日本での騎乗を決めたきっかけは?

「日本での競馬は素晴らしいです。騎手として、トップジョッキーが集まる場所では騎乗したいです。成績の良いエリートジョッキーしか選ばれないので、条件を満たした時点で短期免許を申請しました。

 ここ数年、日本馬の国際舞台での活躍は素晴らしいです。ホリー(妻のホリー・ドイル騎手)と『短期免許の基準に達したら日本に行きたいね』と話していました。二人とも選ばれるような成績を残せてとても良かったです」

ーーいまや世界で活躍するマーカンド騎手。どのようなきっかけで競馬の世界に入られましたか?

「有名な障害競走(チェルトナムフェスティバル)が行われる英・チェルトナムで生まれ育ったので、馬が身近な存在でした。ポニーと触れあったり、ポニー競馬で騎乗したりしていました。かなり恵まれていたと思います」

ーーイギリス中のいろいろな競馬場でたくさんの馬に騎乗されていますが、騎手としての長所は何だとお考えですか?

「イギリスで見習い騎手としてデビューして、このレベルに来るまで本当に多くの競馬場で乗ってきました。重賞競走だけでもたくさんの種類が違う競馬場で行われます。

 あらゆる側面で競馬のバリエーションがとても多いので、ジョッキーとしての正しい騎乗を学ぶ必要があります。その経験で得た引き出しが、適応力につながっていると思います。

 違う国でいつもと違う馬に乗り、普段とは違う騎手を相手にしたときに、自分のスタイルを国に合わせて変化させるなど、細かい部分を適応させることができます」

ーー騎手としての夢は?

「騎手になった以上、みんなチャンピオンジョッキーになりたいし、G1で勝ちたいと思うものです。そんな中、G1ジョッキーになれたのはとても幸運なことです。

 しかしチャンピオンジョッキーはまだ獲れていません。いつかこのタイトルを獲りたいです」

ーーよく聞かれる質問だとは思いますが、奥様であるホリー・ドイル騎手と同じレースで1着を争うのはどのような感覚ですか?

「正直に言うと、子供の頃からポニー競馬で一緒に乗っていたので慣れています。珍しいことだとは思いますが、お付き合いしているときからお互い競馬に乗っていて、誰が相手だろうと1着を目指してきました。うまくいっていると思います」

(取材協力:At The Races)

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