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【天皇賞】ダノンベルーガ態勢万全 動から静で整った!“最適”舞台で初戴冠だ

デイリースポーツ
  • 2022年10月28日(金) 06時00分
 「天皇賞(秋)・G1」(30日、東京)

 1週前が「動」なら、今週は「静」。今年の皐月賞&ダービーでともに4着だったダノンベルーガが27日、古馬との頂上決戦へ向けて美浦Wで態勢を整えた。

 序盤はゆったりしたペースでサクラソーレ(3歳1勝クラス)を3馬身追走。直線に向いて内から馬体を合わせると、6F87秒0-37秒3-12秒1で併入フィニッシュを決めた。直線一杯に追われて、6F79秒5を計時した1週前とは対照的に、鞍上はノーアクション。それでも馬は気持ち良さそうにストライドを伸ばした。

 この調整の意図について、堀師は「2週前が少し生ぬるくなってしまったので、1週前に併せ馬でしっかり負荷をかけた。今週は息を整える程度で、調教量としてもちょうど良く抑えられた」と説明。そして、春との違いについては「1週前の追い切り後に馬がピリッとして馬体に張りが出て、週末にも補う調教ができた」と、ひと夏を越しての体質強化を口にした。

 右後脚にウイークポイントを抱えながら新馬戦-共同通信杯を連勝。続く皐月賞で初黒星(4着)を喫したものの、ダービーで1番人気に支持された素質馬だ。結果は4着だったが、堀師は「道中、自分のリズムで行けたかどうかが明暗を分けた。多頭数で馬群の中で運んだことが、最後の伸びに響いたと思います」と分析する。今回の舞台設定には「国内のG1で、最も適性があると感じています」と胸を張った。

 まだキャリア4戦ながら、その全てで大物感あふれるパフォーマンスを発揮してきた。指揮官をして“最適”と言わしめる府中二千の舞台で、初戴冠のムードが漂っている。

提供:デイリースポーツ

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