◇G1
天皇賞・秋(2022年10月30日 東京芝2000メートル)
秋の最強中距離馬決定戦は、
イクイノックス(牡3=木村)が制し、G1初制覇を飾った。勝ち時計は1分57秒5。大逃げを打った
パンサラッサをゴール前できっちりとらえた。
春のクラシックは
皐月賞、
日本ダービーともに2着だったが、狙いを定めたこの舞台で古馬を撃破してタイトルをつかんだ。騎乗したルメールは「すごくいい脚でのびてくれた。素晴らしい馬。直線向いてから結構、心配してました。反応がとても良かった。彼の最初のG1(勝利)だったけど、最後じゃない。あらためてG1を勝てると思う。無事に帰ってきたらどこでもいけると思う。スタミナあるので、
ジャパンカップ、
有馬記念に出たら大きなチャンスあると思う」と話した。
イクイノックスは父
キタサンブラック、
母シャトーブランシュ(母の
父キングヘイロー)の血統で、通算5戦3勝。
JRA重賞は21年東京スポーツ杯2歳S以来の2勝目で、
天皇賞・秋は父
キタサンブラックとの父子制覇となった。
ルメールは今年の
オークスに続く
JRA・G1通算42勝目、
天皇賞・秋は4度目の勝利。木村師は今年の
皐月賞に続く
JRA・G1通算3勝目で、
天皇賞・秋は初制覇となった。
▽
天皇賞・秋 1905年創設の「
エンペラーズカップ」が前身。37年に春秋2回開催の「帝室御賞典競走」となって、秋に第1回を東京で施行した。47年秋に「天皇賞」に改称。84年の
グレード制導入を機に、秋は芝3200メートルから芝2000メートルに変更された。
スポニチ