今週はGIは一旦お休みですが、重賞4つと盛りだくさん。土曜(5日)東京の
京王杯2歳S(東京芝1400メートル)に出走する
アンタノバラードが“兄超え”を狙います。
半兄の
レッツリブオンも昨年このレースに出走して5着。伊藤大調教師は「お兄ちゃんで悔しい思いをしましたからね」と昨年を振り返り、今年の雪辱を誓います。
競馬はよくブラッドスポーツと言われますが、“厩舎ゆかりの血統”というのもよく聞きますよね。伊藤大厩舎とこの血統も縁があるんです。
マンカストラップ、
ウメタロウ、
レッツリブオン、
アンタノバラードなど多くのきょうだいを管理。それだけに、師の思い入れも強いのです。
「このきょうだいは気が良くて真面目。気性的にカッとしやすいんだよね」と特徴を説明していました。だからこそ、デビュー戦にはあえて1800メートルを選択。「1200メートルを使っていたら新馬戦は勝っていたと思うけど、先々を見越してあえて長めの距離からデビューさせました」と意図を説明。気性面を考慮し、徐々に距離を短くしてきました。
マイル戦の前走を完勝。好位につけると、直線はメンバー最速の上がりで差し切り勝ち。伊藤大師は「重い馬場をこなして、時計も良かった。思った以上にしまいもしっかりしていましたね」とレースを振り返っていました。
今回はさらに1ハロン距離を短縮。「血統的にもこの舞台はいいと思っていました。一番適している距離だと思います。経験を積みながら良くなっています。ずっとやっている血統。楽しみです」と期待は十分です。
前評判的には伏兵扱いですが、適距離で一発あってもいいのでは! と思っている一頭。“あんたのバラード”でデビューし、人気歌手の仲間入りを果たした世良公則よろしく、ここを
ステップに大きく羽ばたいてほしいです!
(美浦の
ツイスト女子・三嶋まりえ)
東京スポーツ