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【JBCスプリントレース後コメント】ダンシングプリンス三浦皇成騎手ら

ラジオNIKKEI
  • 2022年11月03日(木) 20時33分
3日(祝・木)に良馬場の盛岡競馬場で行われた第22回JBCスプリント(JpnI・ダート1200m・出走14頭)は、スタートを決めてハナを奪った3番人気のダンシングプリンス(JRA)がそのまま押し切り、初のJpnI制覇を果たした。勝ちタイムは1分09秒1。

外3番手から迫った5番人気リュウノユキナ(JRA)が3/4馬身差で2着、さらに3馬身差の3着に4番人気ヘリオス(JRA)が入り、連覇を狙った1番人気のレッドルゼル(JRA)は後方から追い込んだものの4着だった。地方馬ではイグナイター(兵庫)の5着が最高だった。

勝ったダンシングプリンスは父パドトロワ母リトルブレッシング(その父バブルガムフェロー)という血統の6歳牡馬。今年は2月のリヤドダートスプリント(サウジアラビア・G3)、帰国初戦の北海道スプリントカップ(JpnIII)と連勝を飾り、前走このコースのクラスターカップ(JpnIII)は4着と敗れていたものの、2か月半ぶりの実戦となったここで鮮やかな逃げ切りを決めた。

通算成績は16戦11勝、JRA(カペラステークス)・地方(クラスターカップ)・海外(リヤドダートスプリント)を合わせてこれで4度目の重賞制覇となった。

<レース後の関係者コメント>
1着 ダンシングプリンス(三浦皇成騎手)
「率直に嬉しいと言うより、これだけの実績馬にビッグタイトルの時に乗せて頂いて本当に感謝していますし、しっかり良い仕事が出来たことにホッとしています。

(スタートについて)元々本当に気持ちの強い馬で、ゲートを出たい、出たいという気持ちが前走は空回りしてしまったのか、あのようなスタートになってしまったのですが、今まで僕が乗せて頂いた時にはゲートを出遅れたことがなかったので、そこに関しては今日は本当に自信を持ってレースに臨ませて頂きました。

4コーナーを回る時の手応えも本当に余裕がありましたが、かと言って強豪相手だったので、最後まで気は抜けないという気持ちで一杯でしたが、まずはこの馬の走りをゴールまでさせようと、その一心で追っていました。

ファンの皆様も今日は雨が降ったりして大変だったと思いますが、沢山の応援を頂いて感謝しています。これからも一つ一つのレースを頑張りますので、応援よろしくお願いします」

(宮田敬介調教師)
「JpnI馬ですからね。ただただ本当に偉い馬、その一言で十分かなと思います。ひと追いごとにこの馬自身の生命力の強さと言いますか、状態を上げて来てくれましたし、大きい舞台であれだけの走りを見せられるというのは本当に偉いなと思います。

前走は直前に雨が降って、繊細な所があるので、蹄跡を物見したり、水たまりを見たり、ちょっと色々気にして出遅れてしまったのかなと思います。悔しい結果にはなってしまったのですが、11月にリベンジするんだという思いで牧場さんと連携しながらやっていましたし、今日も雨が降りましたけど、通常の馬場でやれたのは大きかったかなと思います。

三浦騎手とは馬自身、ゲートの1歩目が速いほうではないけど、二の脚以降はしっかり出てくれる馬だし、無難に出そうとせずに、しっかり1歩目を踏めれば二の脚だけで前に行けるんじゃないか、という話をしていました。

(直線は)静かに見ていないといけないんですが、静かに檄を飛ばしました。

(今後は)色々と不安を抱える中でこれだけの走りをしてくれましたし、まずは状態をしっかり把握しないと次は決められないかなと思います。今年もサウジアラビアで良い結果を出してくれましたし、サウジアラビア、ドバイ、どちらかだけでも向かえたらいいなと思っています」

2着 リュウノユキナ 横山武史騎手
「非常に悔しいです。枠が外で、外々を回らされる形でしたが、馬はすごく強い競馬で頑張ってくれました。3走前に乗せていただいた時と馬が良い意味で変わっていて、成長している面が見られたので、内容自体は良かったです。

3走前も悪くなかったのですが、今回の方が気持ちの部分で成長したなという感じでした。状態は変わらなかったです」

3着 ヘリオス 武豊騎手
「スタートを決めてくれて、理想的なポジションが取れたと思います。4コーナーではそんなに手応えが良くなかったのですが、その割にはよく頑張ってくれました。

ベストは1400mぐらいかなと思いますが、前回は1600mで頑張ってくれましたし、今回は久しぶりの1200mで2番手につけて頑張ってくれました。馬の状態が今良いですね。まだ重賞を勝っていない馬ですが、いつも頑張ってくれます。

あと一歩でした。いつかこの馬と勝ちたいですね」

4着 レッドルゼル 川田将雅騎手
「具合がとても良かったのですが、気持ちが入りすぎていました。ゲートに入る時に気持ちが切れてしまって、ゲートもあのような出方になった後、トモを滑らせてしまいました。

痛みが出たのか、全く気持ちが入らないまま、ゴールに入ってからも息が乱れず帰ってきているので、無事に終わってくれればという思いです」

5着 イグナイター 田中学騎手
「今日は勝つ気で来たのですが、そんなに甘くないですね。外に出たかったのですが、どうしても手応えの割には伸び切れませんでした。出られる手応えがなかったので、出るスペースもなかったので、また前回と同じ内容になったことに悔いが残ります。

今まで折り合い面に注意するところがあったので、そこまで出して行ったことがありませんでしたが、一回でも1200mを使っていたら、結果も変わっていたかなと思います。まだ4歳なので、大事に使われて成績を残しているので、また一つ二つ大きいところを獲りたいです」

(取材:米田元気)

ラジオNIKKEI

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