川崎競馬場の1600mで11月8日、
ローレル賞が行われる。昨年のV馬、
スティールルージュは後に
ユングフラウ賞・SIIを制覇。さらに過去には
JBCレディスクラシック・JpnIの覇者・
ララベルや
桜花賞・SI、
東京プリンセス賞・SIと南関牝馬クラシック2冠を達成した
ケラススヴィアなどを輩出した出世レースだ。今年も来年の南関クラシック戦線を狙う、2歳牝馬14頭が参戦する。圧倒的人気馬が不在ゆえどの馬にもチャンスがあり、組み合わせ次第では大きなリターンが期待できそうだ。
そのなかで、本命視するのは大井から参戦する
スイープステークス。初の左回りという課題はあるが、8月のはやぶさ特別で後の
ゴールドジュニア・SIIIの覇者・
リベイクフルシティの0秒2差の2着に迫った実績が光る。前走は5着だが、熱発明けの一戦。再度の1600mと距離経験を生かし、タイトルを奪取する。
サーフズアップはデビューから2、1、2着で、間隔の開いた前走は勝ち馬と0秒3差。上がりはメンバー最速と、負けて強しの内容だった。初の1600m戦だが、母・
ハッピーウェーブは現役時、1600m戦を中心に15勝の戦績を残している。血の力で距離克服に期待だ。
地元川崎の
ショコラクイーンは、母が
ララベルの全姉の
ショコラヴェリーヌ。
しらさぎ賞、
川崎スパーキングスプリントで2着と重賞戦線で活躍した。前走の小町特別は7着と大敗したが、休み明けで道悪にも苦労した。叩き2戦目で、極端な馬場でなければ能力発揮。
その小町特別で2着と健闘したのは、同じ川崎所属のマカゼ。前走は逃げたが、2走前のホタル特別は4、5番追走からの差し切り勝ちと、この時期の2歳馬で位置取り自在のセンスの良さは魅力だ。高月調教師は「追い切りの動きは良かった。使って調子を上げている」と状態アップに手応えを感じている。
さらに、小町特別のV馬・
キャッツライズ、デビューから負けなしの2連勝・
エスプリダーコ、前走の
ゴールドジュニアで4着と、すでに大舞台を経験している
ポーチュラカなども十分チャンスがある。混戦を制し、来年のクラシック候補に名乗りを上げるのはどの馬か――。注目の一戦の発走は20時10分だ。
(文:スポーツ報知記者・志賀浩子)
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