「
エリザベス女王杯・G1」(13日、阪神)
完全復活へ-。20年の3冠牝馬
デアリングタクトが2年ぶりの勝利を目指す。前走の
オールカマーは不満が残る結果だったとはいえ、陣営は馬場状態が影響していると分析。秋の目標と定めた今回、古馬勢の代表格として本来の走りを見せつける。
欲しいのは結果だ。秋初戦の
オールカマーは、復帰後3戦目で初めて1番人気に支持されたがまさかの6着。確かに上位3頭は全て内枠勢が占めたように、極端に内有利の馬場状態だったことは間違いない。それでも本来の走りが見られず、物足りない内容だった。
しかし、いつまでも下を向いていられない。ここに目標を定めてから、態勢は着々と整えてきた。2日の栗東CWでの1週前追い切りでは3頭併せで闘魂を注入。杉山晴師は「あえて(併走馬との間に)挟み込んでプレッシャーをかけた」と意図を説明する。
闘争心を呼び起こす調教メニューの効果を伝えるのが池水助手だ。「ピリッとしたところが出てきましたよ。折り合いが付いた中で、そういう部分が出てきたのは良かったと思います。前走時よりもオンオフの切り替えは、はっきりしていますね」ときっぱり。強い気持ちを胸に仁川で堂々の走りを披露する。
〈1週前診断〉松山を背に栗東CWで6F82秒7-11秒4(仕掛け)。
アトレイユ(3歳1勝クラス)に大きく先着。攻め駆けする
ベレヌス(5歳オープン)とは併入の形だが、ゴール前の手応は優勢だった。意欲的な併せ馬を行ったことで、気持ちの入り方も変わってくるだろう。
提供:デイリースポーツ